鳥頭なんて誰が言った?―動物の「知能」にかんする大いなる誤解

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鳥頭なんて誰が言った?―動物の「知能」にかんする大いなる誤解

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152098610
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0045

出版社内容情報

ヒトが万物の霊長だなんて大?。行動進化学の最前線からは、動物たちの知的行動が日々明らかにされている。タオルを使うツル、投げ縄を投げるクモ……では知性とは実は何なのか? 「鳥頭」「象は忘れない」などの俗説の?と真実を小気味よくあばく生きもの讃歌

内容説明

鳥はすぐにものを忘れる、知能の低い動物だとよく言われる。しかし、行動生物学研究によれば、この俗説はまちがっている。記憶力に限った話ではない。戦略的にサバ漁を行なうカンパチ、タオルを使うツル、投げ縄づかいのクモ…実に多様な「知恵」のありかたを見せつけられると、動物の知能についての私たちの常識は、いとも簡単に揺らいでしまう。気鋭のフランス人行動生物学者が自らのフィールドワークなどから得た豊富な実例をもって興味深く語るポピュラー・サイエンス。

目次

序章
第1章 知能はヒトだけにある特性?―ここだけの話
第2章 誰が一番なのか?―道具を前にしたときのヒト属の霊長類とヒト属でない霊長類
第3章 親指がない、手がない、骨格がない、大脳皮質がない!―空中と水中での道具
第4章 工学技術と職人仕事―操作能力と動物の建造能力
第5章 どうやってよいタイミングでよい場所にいるのか?―ナビゲーション能力と記憶力
第6章 伝えるのか伝えないのか?―新しいことを生み出す能力と社会的・文化的知能
第7章 協調性、利他主義、あるいは共感力?―心の知能
第8章 知能は一つなのか、複数あるのか?―定向進化(直進的な進化)から、系統樹的な進化まで
結論―動物の知能を証明しなければならないというあきれた考え

著者等紹介

プイドバ,エマニュエル[プイドバ,エマニュエル] [Pouydebat,Emmanuelle]
フランス国立科学研究センターの研究主任で、フランス国立自然史博物館に勤務。専攻は行動の進化で、動物行動学、形質人類学、生物力学、機能形態学にまたがる学際的な研究を行なう。『鳥頭なんて誰が言った?―動物の「知能」にかんする大いなる誤解』はフランス高等教育・研究・イノベーション省主催「科学の醍醐味賞」科学書部門の2017年度最終候補となった

松永りえ[マツナガリエ]
1971年生。上智大学外国語学部フランス語学科卒。翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。