出版社内容情報
在日20年の英国人記者は被災地で何を見たのか? 震災直後から東北に通い続けた著者は、大川小学校事件の遺族たちと運命的な邂逅を果たす。取材はいつしか相次ぐ「幽霊」の目撃情報と重なり合い――。『黒い迷宮』の著者が悲しくも不思議な津波の余波に迫る。
内容説明
在日20年の英国人ジャーナリストは、東北の地で何を見たのか?2011年3月11日、東日本大震災発生。その直後から被災地に通い続けたロイド・パリー記者は、宮城県石巻市立大川小学校の事故の遺族たちと出会う。74人の児童と10人の教職員は、なぜ津波に呑まれたのか?一方、被災地で相次ぐ「幽霊」の目撃談に興味を持った著者は、被災者のカウンセリングを続ける仏教僧に巡り会う。僧侶は、津波の死者に憑かれた人々の除霊を行なっていた。大川小の悲劇と霊たちの取材はいつしか重なり合い―。傑作ルポ『黒い迷宮』の著者が6年の歳月をかけ、巨大災害が人々の心にもたらした見えざる余波に迫る。
目次
プロローグ 固体化した気体
第1部 波の下の学校
第2部 捜索の範囲
第3部 大川小学校で何があったのか
第4部 見えない魔物
第5部 波羅僧羯諦―彼岸に往ける者よ
著者等紹介
パリー,リチャード・ロイド[パリー,リチャードロイド] [Parry,Richard Lloyd]
英“ザ・タイムズ”紙アジア編集長および東京支局長。20年以上、東京に暮らす。1969年生まれ、英国・マージーサイド州出身。オックスフォード大学卒業。1995年に“インディペンデント”紙の特派員として来日。2002年より“タイムズ”紙へ。日本、朝鮮半島、東南アジアを主に担当。これまでにアフガニスタン、イラク、コソボなど28カ国・地域を取材し、イラク戦争、北朝鮮危機、タイやミャンマーの政変、東日本大震災などを報じてきた。2005年には、インド洋大津波の取材と二重被爆者の故・山口彊氏へのインタビューでBBC(英国放送協会)の番組の「今年の外国特派員」賞を受賞
濱野大道[ハマノヒロミチ]
翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)タイ語および韓国語学科卒業、同大学院タイ文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
fwhd8325
seacalf
どんぐり
井上裕紀男