行動経済学の逆襲

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行動経済学の逆襲

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  • サイズ B6判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152096258
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

経済学界から攻撃されつつも、今や社会に浸透した行動経済学。その波乱万丈の道のりとは? より良い世界を経済学でどう築けるのか?人間は合理的。市場は正しい。こうした経済学の大前提に真っ向から挑んだ行動経済学。その第一人者が、自らの研究者人生を振り返りつつ、“異端の学問”が広く支持されるようになった過程を描く。

リチャード・セイラー[セイラー リチャード]

遠藤 真美[エンドウ マミ]

内容説明

伝統的な経済学の大前提に真っ向から挑んだ行動経済学。そのパイオニアが、自らの研究者人生を振り返りつつ、“異端の学問”が支持を集めるようになった過程をユーモアたっぷりに描く。行動経済学は、学界の権威たちから繰り返し糾弾されながらも、どのように反撃して強くなっていったのか?これからどう発展し、世界を変えていけるのか?“ナッジ”の提唱者がすべてを書き尽くした渾身の力作。

目次

第1部 エコンの経済学に疑問を抱く 1970~78年
第2部 メンタル・アカウンティングで行動を読み解く 1979~85年
第3部 セルフコントロール問題に取り組む 1975~88年
第4部 カーネマンの研究室に入り浸る 1984~85年
第5部 経済学者と闘う 1986~94年
第6部 効率的市場仮説に抗う 1983~2003年
第7部 シカゴ大学に赴任する 1995年~現在
第8部 意思決定をナッジする 2004年~現在

著者等紹介

セイラー,リチャード[セイラー,リチャード] [Thaler,Richard H.]
シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス教授。全米経済研究所(NBER)の研究員。行動科学と経済学を専門とし、行動経済学のパイオニアの一人に数えられる。正しい行動を促す概念として提唱した“ナッジ”は一世を風靡し、各国政府の政策に取り入れられている。2015年にはアメリカ経済学会会長に選出

遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

110
この分野が経済学での一分野を占めるようになったということはどちらかというとミクロ経済学のゲームの理論や経営学の意思決定論が非常に数学的な部分が多いので心理学的な側面から分析して一般の人にもわかりやすくしたのではないかという気がしています。事例などが多いために興味を持って読むことができます。題名がちょっとという気がするのですがいい本であると思います。2019/05/04

きいち

39
理論が優越する経済学の世界で異端の極みのような存在だった行動経済学がどのようにして現実世界への影響を与え、同時に学界で認められるようになったか。40年前に「ファスト&スロー」のカーネマン&トヴェルスキーと出会い、パイオニアとして活躍してきた著者によるプロセスを描く。エピソードメインで時系列を追いながら、さまざまな実験からNFLのドラフト、クイズ番組出演者の行動、そしてイギリスでのナッジ施策まで、理論と実践の事例を記述していく。長いけど、今どこにいるか捕まえながら読めるのでわかりやすく〇。それもまたナッジ。2018/12/31

赤星琢哉

33
2017年ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーの著書。人間は超合理的な生き物(エコン)ではなく、感情的なヒューマンである。にもかかわらず、研究の多くはこのエコンをベースに考えられていて(そんな人間どこにいる?)そこに逆襲を仕掛ける。様々な社会問題や研究に対する実験が記述されており、むちゃくちゃ面白い。日常生活や様々な仕事にも応用できそう。ネットならなおさら!行動経済学の代表格ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの物語「かくて行動経済学は生まれたり」も一緒に読むとなお面白いと思う。 2017/11/30

shikada

23
ノーベル賞をとった経済学者が、行動経済学について解説する一冊。従来の経済学は、エコン(=偏りのない思考をし、最適な行動を選択する人間)を前提にしていた。しかし、人間は自信過剰で、思考は偏り、決して合理的とはいえない行動をとることがわかってきた。そこで、心理学などの知見を取り入れて、現実に近い人間の行動モデルを用いるのが、行動経済学という分野。この「人間は合理的でない」部分をかなり詳しく書いていて、自分自身の行動を振り返って「ああ、確かにあのときの自分の考えは偏っていた!」と気付けるのは面白い。2019/09/15

koji

19
カーネマンの「ファスト&スロー」を読んでから行動経済学に注目しています。本書は、ナッジ理論のリチャードセイラーの半生記です。著者にならって、黒板の「おかしな行動リスト」のように、人の行動を観察していると、確かにヒューマンの合理的行動とは異なる動きが見られます。私には損失回避理論が最もしっくりきました。ここで中断した所で、セイラー先生のノーベル経済学賞受賞のニュースが飛び込んできました。吃驚!でもおめでとうございます。本書もおもしろすぎるのですが、じっくり読むと他の本にいきつかず涙をのんで途中で措きました。2017/10/06

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