オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史〈2〉ケネディと世界存亡の危機

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オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史〈2〉ケネディと世界存亡の危機

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152093721
  • NDC分類 253.07
  • Cコード C0022

内容説明

第二次大戦後、世界が全面核戦争に瀕したキューバ危機は、冷戦で対立するソ連との対話路線を模索したケネディ大統領にも防げなかった東西緊張の頂点で、現代史有数のハイライトである。しかし、そのきっかけとなった冷戦は、通説とは異なりアメリカが主導していたものだったし、実はアメリカは一再ならず、核戦争の瀬戸際に世界を追いやっていたのだ。さらにこのころ、ラテンアメリカ、朝鮮半島、東南アジア、中東の国々を軍事介入という形でいいように操り、アメリカは帝国の版図を表面的には穏便に広げていた―ベトナム戦争で泥沼にはまり、世界にその素顔の一端を明かすまでは。「もしケネディが暗殺されなかったら」をいやおうなく考えさせられる、歴史超大作第二弾。

目次

第5章 冷戦―始めたのは誰か?(第二次大戦後の荒廃;ひとり活況を示すアメリカ ほか)
第6章 アイゼンハワー―高まる軍事的緊張(米ソ対立は本当に避けられなかったか?;ますます増える原爆の備蓄数 ほか)
第7章 JFK―「人類史上、最も危険な瞬間」(新しい指導者、フルシチョフ;ソ連のスプートニク・ショック ほか)
第8章 LBJ―道を見失った帝国(ケネディ暗殺の余波;「偉大な社会」を目指したジョンソン大統領 ほか)
第9章 ニクソンとキッシンジャー―「狂人」と「サイコパス」(「覇権国家アメリカ」というビジョンは共有する二人;反戦の大きなうねりに乗って ほか)

著者等紹介

ストーン,オリバー[ストーン,オリバー] [Stone,Oliver]
アメリカの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。『プラトーン』『7月4日に生まれて』でアカデミー賞監督賞を2度受賞。ほかに『ウォール街』『JFK』といった作品が著名

カズニック,ピーター[カズニック,ピーター] [Kuznick,Peter]
アメリカン大学歴史学部准教授、同大学核問題研究所所長

熊谷玲美[クマガイレミ]
翻訳家。1975年生。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了

小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業

関根光宏[セキネミツヒロ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

41
第2巻になると、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソンとキッシンジャーといった観点からの歴史をみなおしています。著者の映画などを見るとこの中身もある程度予想がついて、ある程度割り引いて読まなければ成らないところもあるように感じます。正史というよりも読み物として楽しんで読んだほうがいいのでしょう。2015/01/13

かんちゃん

20
【Booklive!】第2巻では、トルーマン、アイゼンハワー、ケネディ暗殺を経て、ニクソンに至る米ソ冷戦時代を語る。論調はかなり批判的であり、多少割り引いて読む必要があるのだろうが、仮にこれが事実ならとんでもない話だ。核兵器を後ろ盾にした内政干渉と脅迫行為、CIAを使った裏工作と捏造。バカ正直な私には、政治や外交は到底出来ないと今更ながら感じた。愛想笑いを浮かべながら米国に付き従う戦後日本は、未だに米国の傀儡でしかないのだろうか。第3巻を読むのが気が重くなってきた。2016/12/13

しーふぉ

15
アメリカが唱えていた門戸開放とはアメリカの企業による収奪が目的だったようだ。2015/01/10

ふぇるけん

12
冷戦時代~ニクソンまでのアメリカの黒い歴史。この本を読むと現在に至る世界の紛争の多くはアメリカが引き起こしたものではないかとすら思えてくる。普通のアメリカ国民には見えない闇はどこまで深いのだろうか。。。原発や安保の経緯についても少しだけ触れられていた。原子爆弾にナパーム弾にクラスター爆弾、現在その残虐性を非難されている武器のほとんどがアメリカによって使用されたのは事実。同盟国である日本も、盲従するだけではいけないんだろう。2014/03/23

壱萬弐仟縁

10
本巻のみあったので借りた。「原子力を軍に委ねてはならない」(18頁)とある。してみれば、冷戦とは米ソ対立であった。今の冷戦は、放射能と事故の関係のようなものにも見えてくる。ヘンリー・sウォレス商務長官は、「原爆に頼る者は、いずれ原爆で滅びる」(45頁)と警鐘を鳴らしている。原爆は今では原発と置き換わっている。しかし、核実験をして我が国は、我が国は・・・と我利を貪るだけでは世界平和はいつになっても訪れない。軍縮でいかねば。アイゼンハワーはatoms for peaceといった(146頁)が、それは破滅の道。2013/07/17

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