内容説明
私たちは日々どのように意思決定を行なっているのだろうか?カーネマンによると、直感的で感情に根ざす「速い思考」と合理的で努力を要する「遅い思考」の相互作用だという。二つの思考の特徴を分析し、人がいかに錯覚に陥りやすく不合理な決定を行なうかを浮彫りにする。プライベートやビジネス、政治における、よりよい決断への道筋を示し、あなたの人間観、世界観を一変させる21世紀の新たな古典。
目次
第3部 自信過剰(承前)(エキスパートの直感は信用できるか;外部情報に基づくアプローチ;資本主義の原動力)
第4部 選択(ベルヌーイの誤り;プロスペクト理論;保有効果;悪い出来事;四分割パターン;めったにない出来事;リスクポリシー;メンタル・アカウンティング;選好の逆転;フレームと客観的事実)
第5部 二つの自己(二つの自己;人生は物語;「経験する自己」の幸福感;人生について考える)
著者等紹介
カーネマン,ダニエル[カーネマン,ダニエル] [Kahneman,Daniel]
認知心理学者。プリンストン大学名誉教授。専門は意思決定論および行動経済学。1934年テルアビブ生まれ。幼少期をパリで過ごし、その後家族とともにパレスチナに移住。エルサレムのヘブライ大学で心理学と数学を学んだ後、イスラエル国防軍心理学部門に勤務。1958年にアメリカに渡り、カリフォルニア大学バークレー校で心理学の博士号を取得。ヘブライ大学などを経て、1993年よりプリンストン大学教授。2002年に、不確実な状況下における意思決定モデル「プロスペクト理論」などを経済学に統合した業績が評価され、心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞
村井章子[ムライアキコ]
上智大学文学部卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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