NHK BOOKS<br> アンコール王朝興亡史

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NHK BOOKS
アンコール王朝興亡史

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912713
  • NDC分類 223.5
  • Cコード C1322

出版社内容情報

密林に栄えた古代都市。その繁栄を支えたエネルギーは何か。碑文、発掘成果から迫る

アンコール王朝は、9世紀に密林を切り拓き、その大扇状地に26代続くクメール人による王朝であった。歴代の王は、バライと呼ばれる灌漑用環濠、王都、寺院の3点セットを建設。高さ65メートルの尖塔をもつアンコールワットはじめ巨大伽藍を建設。寺院は王朝の宗教が変わるたびにシヴァ神、ヴィシュヌ神、仏教の偶像が挿げ替えられ、大規模な偶像破壊もあった。著者の率いる調査団が地下に埋納された大量の仏像を発掘し、世界に衝撃をもって報じられた。その後も、アンコール王朝史を書き換えるような調査が続けられている。各地に残された碑文の解析や新発見史料の解説を加筆し、アンコール王朝の興亡史を通観する。

内容説明

世界的なアンコール学研究者の六〇年近い研究の総決算。往時の人々の六〇〇年に及ぶ叡智と最先端技術の結晶である世界遺産アンコール。前にすると膨大な石造伽藍に圧倒される。クメールの人々は、これだけの建造物をどうやって造ったのか、労働力を支えた経済力は何によって賄われていたのだろうか、造営した二六代の王たちは何を考え、どのように生きたのか。碑文、発掘成果、最新測量技術などを駆使した研究成果を踏まえ、アジア世界へとつながっていた王道の踏破、周辺五大都城調査、世界的な大発見二八〇体の仏像の発掘などを通して、王たちの興亡の歴史を振り返る。

目次

第1章 アンコール遺跡とは何か―巨大な建寺エネルギーに圧倒される
第2章 群雄割拠をまとめた若い王―前アンコール時代末期からジャヤヴァルマン三世まで
第3章 アンコール王朝を造営した炯眼の王
第4章 最初の大都城ヤショダラプラ
第5章 アンコールへの再遷都を行なった王
第6章 最初の建寺王―忠誠を誓った査察官たち
第7章 スールヤヴァルマン二世の大いなる野望
第8章 偉大な建寺王ジャヤヴァルマン七世
第9章 浮彫りに描出されたアンコール都城の人々
第10章 すべての道はアンコールへ―ヒトとモノが動いた王道
第11章 世紀の大発見、二八〇体の仏像発掘―歴史は塗り替えられた

著者等紹介

石澤良昭[イシザワヨシアキ]
1961年上智大学外国語学部卒。文学博士(中央大学)。専攻は東南アジア史(特にアンコール王朝時代の古クメール語碑刻学)。現在、上智大学教授、上智大学アジア人材養成研究センター所長、上智大学アンコール遺跡国際調査団団長。第13代上智大学学長(2005‐2011)。2003年「国際交流基金賞」受賞、「ラモン・マグサイサイ賞」受賞。2018年「モニサラポン勲章」受章。2020年王立プノンペン大学より「名誉博士号」を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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MUNEKAZ

13
著者も発掘に関わったアンコール遺跡についての解説と、アンコール・ワットを建立したジャヤヴァルマン7世までの通史が描かれる。アンコール陥落後の最末期の様子も知りたかったが、そこはサラッと流していたのが残念。ただ最盛期に整備した「王道」などの優れたインフラが、後年のアユタヤ朝との戦争では逆用され、防衛体制が整わぬうちに、首都への侵攻を許したというのは興味深いところ。またインドからの影響を取捨選択し、土着の信仰と融合させて、新たな文化を築き上げたのも面白い。この独自のリミックス感が東南アジアっぽさなのかなと。2022/06/26

ジュンジュン

11
「アンコールワットってどこだっけ?あの辺(=東南アジア)なのはわかるけど」レベルでスタート。…感嘆、世界は広いなあ。以下、新知見を。カンボジア史はわかりやすい。前アンコール時代、アンコール時代(802~1431)、ポスト・アンコール時代の三区分。植物の葉である”貝葉”に記録された為残らず、碑文や浮彫が基本史料となる。アンコールとは地名ではなく、”都城”の意味。インド、とりわけ宗教の影響大。王権は必ずしも世襲されない。アンコール王朝歴代王も、ほとんどが実力で獲得している。等々、驚きの連続。2021/12/01

bapaksejahtera

10
9~15世紀26代のアンコール王朝についてその石像建築物を中心に詳しく述べる。クメール人は古くから印度文化を取り入れ、在地文化を混在しつつ独特の文化を形成した。その典型がアンコール・ワットを始めとする石造遺跡群である。史料は殆ど建造物上の碑文に依存する。製紙技術は無く貝葉と呼ばれる椰子の一種に文書は記された事から滅失が激しい。著者は早くからカンボジア史の数少ない専門家であり、遺跡の形成や文化的側面について本書は詳しいし田越灌漑の生産力推計は興味深いが、同地の宗教史や人種的形質等の記述に薄いのが残念だった。2022/08/14

スターライト

8
東南アジア史は学校の教科書にもほとんど出てこず、近代以前ではわずかに山田長政のアユタヤぐらいが記憶に残っているだけ。世界遺産アンコールワットは有名だが、その地の歴史にふれられると思い着手。802年即位のジャヤヴァルマン2世からジャヤヴァルマン7世まで(王朝自体はその後5人の王が継ぐが)の歴史を発掘に関わった著者ならではの視点と考察で紹介。インドからの影響が大きかった(特に宗教)のは意外。チャンパーなどの隣国と争いつつ壮大な寺院などの建築物にかける権力者たちの熱意には圧倒された。2021/12/01

Go Extreme

2
アンコール遺跡とは何か―巨大な建寺エネルギーに圧倒される 群雄割拠をまとめた若い王―前アンコール時代末期からジャヤヴァルマン三世まで アンコール王朝を造営した炯眼の王 最初の大都城ヤショダラプラ アンコールへの再遷都を行なった王 最初の建寺王―忠誠を誓った査察官たち スールヤヴァルマン二世の大いなる野望 偉大な建寺王ジャヤヴァルマン七世 浮彫りに描出されたアンコール都城の人々 すべての道はアンコールへ―ヒトとモノが動いた王道 世紀の大発見、二八〇体の仏像発掘―歴史は塗り替えられた2021/11/21

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