NHK BOOKS<br> ハイデガー『存在と時間』を解き明かす

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NHK BOOKS
ハイデガー『存在と時間』を解き明かす

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912706
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1310

出版社内容情報

類例のない究極の入門書

本書「序」のタイトルは「なぜ、『存在と時間』についてなおも書くのか」である。『存在と時間』やハイデガーの入門と謳う本はすでにいくるもあるからだ。
だが「なぜ、なおも書くのか」と問うには勇気がいる――正面から答えねばならないから。答えはこうだ;
「『存在と時間』は一度は読んだ方がいい。そして、『存在と時間』を読みたいとこころざした人にとって、この本がかつてなかった読み方と説得力を示しているから」。
哲学徒を引きつけてやまない“現代哲学の最高峰”の読解を、自分の読書体験としてモノにするための確かな道が本書だ。『存在と時間』の鮮烈な解釈で学界にデビューした新鋭による、問答無用のニュー・スタンダード!

序 なぜ『存在と時間』についてなおも書くのか
第1章 なぜ「存在の意味」を問うのに自分自身を問うのか
第2章 なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか
第3章 なぜ「主体」でも「心」でもなく「世界内存在」なのか
第4章 なぜハンマーと釘の分析が存在論になるのか
第5章 なぜ「世界は存在しない」なんて言えるのか
第6章 なぜ「手」を中心に考えるのか
第7章 「世人」とは誰のことなのか
第8章 「死への先駆」は無理な要求か
第9章 『存在と時間』に倫理学はあるのか
第10章 結局、『存在と時間』は何を成し遂げたのか

内容説明

哲学の到達点を見極めよう。なぜ『存在と時間』は二十世紀最大の哲学書とされるのか。執筆の舞台裏を暴くのでも、全編に注釈を付すのでもない形でこの著作がもつ破壊的な力を直接味わうことはできないか―。本書は、『存在と時間』を開けば誰もが感じる疑問を出発点に、生活の場面に即したハイデガーの思考を丁寧に追っていく。読者は「世人」や「死への先駆」など有名な概念への誤解を解き、ハイデガーの一見斬新な文体や独創的に見えるアイディアを、生き方を問い直す概念として自らの指針としていくだろう。新鋭の実力者による「ハイデガー哲学入門」の決定版。

目次

第1部 『存在と時間』の基本(なぜ存在の意味を問うのに自分自身を問わねばならないのか;なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか;なぜ主体でも心でもなく世界内存在なのか)
第2部 『存在と時間』前半(第一篇)の要点(なぜハンマーと釘の分析が存在論なのか;なぜ「世界は存在しない」なんて言えるのか;なぜ「手」を中心に考えるのか ほか)
第3部 『存在と時間』後半(第二篇)の要点(「死への先駆」は無茶な要求か;『存在と時間』に倫理学はあるのか;結局、『存在と時間』は何を成し遂げたのか)

著者等紹介

池田喬[イケダタカシ]
1977年、東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、明治大学准教授。専門は現象学を中心とした現代哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

42
入門書としては評判が無いのは、読者が良く分からないという印象を持つからだ、というのが実際に読んでみた感想だ。『存在と時間』を通読してみた人が陥る図式的な思い込みを思弁的な語りで解きほぐす。『存在と時間』から目を離してみて、これは実存哲学なのか、主体という言葉を使って議論されていたのか、マルクス・ガブリエルで有名になった「世界は存在しない」とはどういう意味か、「世人」や「死への先駆」はイメージ通りだったろうか。これらの答えが予想通りだったら本書は読む必要は無いが、実際には答えに窮したり、真逆だったりする。2023/09/01

原玉幸子

22
難解と言われる『存在と時間』ですが、本書は、構成も内容も表現もとても分かり易くて良かったです。以前、M・ガブリエル『世界はなぜ存在しないか』に就き、「インド哲学的なアプローチが理解しやすいのでは」と評したのですが、本書第四・五章でのハイデガーの存在の論説が、正しくインド哲学的で、「そうやってハイデガーを理解するんだ!」と感激の吃驚でした。ただ、道具が宇宙まで関わるのはそうでも、時間も絡むのはインド哲学の存在の捉え方以上の解釈なので、この哲学は、違う表現や語義や「切り口」での再検証要。(◎2022年・夏)2022/06/03

Tatsuhito Matsuzaki

15
ハイデガーの名前を初めて見聞きし記憶したのは、高校の倫社(倫理社会)の授業でした。 覚え方は 「ニーチェ、サルトル、ハイデガー、キルケゴールにヤスパース」 前三者が #無神論的実存主義 後二者が #有神論的実存主義 という感じだったかと。 年月を経て、自身の存在と残された時間に思いを馳せた時に、やはり自分には合理主義や実証主義よりも実存主義(しかも無神論的な)がシックリくるなぁと感じました。 ところで、本の内容は?存在とは?時間とは?… …そう問う事自体が即ちその答えなのであります。2022/01/04

buuupuuu

10
年に1冊程度ハイデガーの入門書を読んでは、まるっきり忘れてしまうということを繰り返している。そろそろそういうのも卒業したい。とりあえず、ハイデガーは存在を考えるにあたって、事物のようなあり方に還元されないよう、我々のあり方を考えるところから始めた、ということを覚えておこうと思う。それは、認識する主体ではなく、自らのあり方を気にかけてそれに関わろうとするあり方である。つまり生活し行為するようなあり方なのだろう。それは様々な関係性の網の目に投げ込まれ、網の目もろとも変化していくようなあり方である。2021/12/11

YT

5
存在と時間への導入が目的となっているような構成なので、入門として最初の一冊、というよりは入門として最後の一冊というつもりで読むのがいいかもしれない。 決してわかりやすかったとは言えないが私のとったメモでは世人の理解がかなり深まったことがわかる。 とりあえずコメンタリーとして紹介されていた岩波の翻訳に手を出そうかな、と思ったのでそれを読む時にまた帰ってきて読み直しますかね...。2023/05/09

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