出版社内容情報
絶妙なバランスの成立と崩壊。日本の発生学をリードしてきた著者が、生命科学の基礎から最前線までを簡潔に解説。命の精妙さと意外な危うさを解明する力作!
内容説明
生き物の体の構造と機能は4種の塩基の配列によって決まる。生きているかぎり、体内ではこの仕組みに沿って物質が合成・分解され、個体の成長と維持、生活と次世代生産を可能にしている。この仕組みは強固だが複雑で、つねに不安定化しうる状況にある。生き物が持つ「安定性」と、それを脅かす「不安定性」とは何か?発生生物学の分野で日本をリードしてきた著者が、基礎知識から研究の最前線までを平易な言葉で解説し、矛盾する2つの力の交錯として生命現象を描き出す力作!
目次
第1章 ゲノムからタンパク質までの情報の流れ―構造と機能は表裏一体
第2章 卵から親への設計図―時間と空間のバランス
第3章 細胞間の相互作用―ネットワークづくりとコミュニケーションの力
第4章 個体の恒常性を支えているもの―合成と分解による秩序
第5章 老化と寿命を考える
終章 ナチュラル・ヒストリーから考える
著者等紹介
浅島誠[アサシママコト]
1944年新潟県生まれ。東京大学名誉教授、産業技術総合研究所名誉フェロー。専攻は発生生物学、生命科学。東京大学博士(理学)。日本学士院賞・恩賜賞受賞、紫綬褒章受章、文化功労者、佐渡市名誉市民(第一号)。東京教育大学理学部卒業、東京大学大学院理学研究科修了後、ドイツ・ベルリン自由大学分子生物学研究所でハインツ・ティーデマン研究室の研究員。横浜市立大学教授のとき、分化誘導物質としてアクチビンを世界で初めて同定。東京大学教養学部教授、同学部長、同大副学長、日本学術振興会理事などを経て、東京理科大学副学長、筑波大学理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はとむぎ
色々甚平
とりぞう
6ちゃん
takao