出版社内容情報
シーア派とスンニ派の対立、過激派の運動など、イスラームの根底にある「あまねく存在する神」とは何を指すのか。神秘家の思想を読み解いて立ち上がる、新たなイスラームの理解像がここに!
内容説明
神秘思想がわかればイスラームがわかる!禁欲の聖者から哲学の大成者まで、「神の意思」をさぐった強靱な思考の系譜。
目次
第1章 イスラームとはどんな宗教か(啓示から聖典まで;ユダヤ教、キリスト教における「契約」;契約を引き継ぐイスラーム)
第2章 ムスリムは何に従うのか(神が預言者に下した言葉;預言者ムハンマドの言行;聖典を解釈する)
第3章 神をどうとらえるか(神を見ることはできない;一神教と多神教;イスラームによる先行宗教批判)
第4章 神秘家とその営み(「タサウウフ」と神秘主義;教友と禁欲家たち;神への愛から「汎神論」的神観へ;「私が神である」―バスターミーからハッラージュへ;神秘主義の「合法化」とは何か)
第5章 「唯一絶対の神」から「遍在する神」へ(なぜ「すべてが一つ」なのか―キリスト教概念との比較;スフラワルディーの照明哲学;イブン・アラビーと存在一性論;モッラー・サドラーの神秘哲学)
著者等紹介
鎌田繁[カマダシゲル]
1951年、東京生れ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部助手等を経て、同大学東洋文化研究所教授。マッギル大学イスラーム学研究所、日本学術振興会カイロ研究センター、ハーヴァード大学近東言語文明学科などで在外研究。日本オリエント学会会長。専門はイスラーム学、とくにイスラーム神秘思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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