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NHKブックス
メディアスポーツ解体―“見えない権力”をあぶり出す

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911488
  • NDC分類 780.13
  • Cコード C1336

内容説明

メディアとスポーツ。両者は互いに切磋琢磨する。単独でも十分に力のあるふたつが結びつくと、そこに強大な“権力”が生まれているはずだ。でも意識していなければ、その正体は思いのほか見えづらい。「メディアスポーツ」という名の最強タッグが、日々私たちの生活に及ぼしているパワーの実相を、ナショナリズム、神話、ジェンダー、ヒーロー等のさまざまな事象に沿って丹念に考察していく。メディアとスポーツの錯綜した関係を解きほぐす好著。

目次

1 イントロダクション―なぜメディアスポーツを解体するか
2 ナショナルなもの
3 ナラティブ/物語
4 ジェンダー
5 神話・ステレオタイプ
6 ヒーロー“イチロー”の意味
7 むすびに代えて―松井秀喜に投影されるもの

著者等紹介

森田浩之[モリタヒロユキ]
ジャーナリスト(メディア研究)。NHK記者、Newsweek日本版副編集長を経て、フリーランスに。早稲田大学政経学部政治学科卒、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)メディア学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さや

10
集中してメデイアスポーツ関連の本を読んでいたので1冊。現代のメディアとスポーツについてだが、スポーツの方に重点が置かれている様に見えた。スポーツをメディアという観点から捉えた本。ナショナル、ナラティブ、ジェンダー、ステレオタイプ、ヒーローの章分けはよく、特にヒーローやステレオタイプなどは深めると面白そうだ。スポーツを純粋に楽しむことが少なくなった現代において、見直すべき点はメディアだけか?考えを深めたい。2016/05/25

catenaccio711

4
自分は何故野球を7年間プレーしていて、何故フットボールをこれほど好んで観るようになったのか。そのような疑問は、この本で書かれているような問題と無関係ではいられないように思う。僕は女子サッカーにのめり込めない。僕はラグビーをそう詳しく知らない。僕は最近の野球がわからない。何がそうさせるのか、スポーツ好きとしてのアイデンティティ、もっと言えばそのような意識の根幹に関わるような問題を、自分の中で整理するために読みました。2011/11/18

Akiro OUED

1
メディアが創作した物語を切り刻んで、埋め込まれた愛国心や人種主義やジェンダーをえぐり出す。男は力と才能で、女は周囲のサポートでメダルを獲得する。オリンピックで愛国心に着火したナチスも、マヌケなコロナ対策への国民の怒りを鎮めた日本も、メディアスポーツの呪術性を悪用した。好著。2022/11/28

Y / N

1
黒人に対するステレオタイプには唸った。知性と身体能力はトレードオフであるという『代償の法則』。19世紀のとうに時代遅れの概念が今でも幅を利かせている。2016/06/26

Haruna Sakakibara

1
ちょっと強引かなーと思うところも多くて集中して読めなかった。アフリカのサッカーを例にした推論的差別の話はとてもわかりやすい。ということはあたしもそういう考えをみんなが持ってるってことは理解してたってことなんだろうな。2013/10/23

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