NHKブックス
細胞の意思―“自発性の源”を見つめる

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911167
  • NDC分類 463
  • Cコード C1345

内容説明

体内に異物が侵入すると、自らをカーペットのように広げ、仲間たちと協力し合いこれを覆ってしまう大食細胞。目的地である生殖巣に向かって、さまざまな困難を乗り越え胚の体内を移動する始原生殖細胞。外的変化にしなやかに対応しながら的確に行動する細胞たちのけなげな姿を生き生きと描き、生命を分子メカニズムの総体ととらえる硬直した発想を超えて、細胞こそが自発性の根源であることを力強く打ち出す。生命という複雑な現象の本質に迫る野心作。

目次

第1章 細胞には三種類ある
第2章 細胞たちの華麗な組みダンス
第3章 細胞の思い、人間の思い
第4章 始原生殖細胞の旅
第5章 胚の細胞は、けっして赤ちゃんじゃない
第6章 細胞は生き続けたいと思っている
第7章 極限状態から立ち直る細胞たち

著者等紹介

団まりな[ダンマリナ]
1940年、東京生まれ。階層生物学研究ラボ責任研究者。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。専攻は発生生物学、理論生物学。大阪市立大学理学部助手、同大学教授を経て退官後現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いきもの

1
ヒトデなのでの大食細胞や受精卵の発生を追ってみる細胞の行動の観察。細胞の意思という著者の考え方にはあまり賛同できないし、下手をすればラマルクのような獲得形質の遺伝、進化の合目的性などへ向かってしまいそう。抽象的な話レベルでは研究者もわりと細胞を擬人化して考えを議論したりすることがあるような気がするので(かかわったのが細菌なので単独の生物として見やすかったという面もあるが)、論文等以外では必ずしも研究者が分子レベルの視点・考えに固執しているというわけでもないと思う。2014/06/06

海野藻屑

0
細胞は生きている。細胞は私たちが経験したことを同じように経験している。2017/05/05

黒胡麻

0
バラバラにされたヒトデ胚の細胞が寄り集まり、時間をかけて回り道しつつも何とか再構築していく様は不思議だ(毎回成功するわけではないが)。細胞に自発性があるとする著者の主張には若干抵抗を感じないでもないが分子メカニズムや自然選択を超えた何かがあるんだろうか2014/08/04

栃司八兵衛

0
自発性自発性これだけ強弁されるとちょっと引く。2009/01/02

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