出版社内容情報
破格の作家たちを軸に、浮世絵からマンガまでを一望する新・日本美術史!
浮世絵から新版画、そしてイラストレーション、マンガまで。商業美術こそが、日本美術の伝統を継承し、次代の表現を生み出す原動力となってきた。河鍋暁斎、小村雪岱、渡辺省亭、横尾忠則、つげ義春……。従来の日本美術史の枠をはみ出した破格の才能をオールカラーで紹介するとともに、彼らが近年注目を集める理由を明らかにする。
内容説明
本書では、日本美術のメインストリームから外れたことで、美術史上、正当な評価を受けてこなかった商業美術家たちを「再評価」するだけでなく、むしろ彼らを本流として明治以降の美術史を再考してみたいと思っています。…おそらく二〇年後には、本書に登場する画家の幾人かは「この人が忘れられていたなんて信じられない!」と言われるようになっているでしょう。
目次
1 商業美術の到達点(花鳥画の名手はなぜ忘れられたか;美人画の巨匠と知られざる名工;江戸の美意識はいかに受け継がれたか)
2 浮世絵から新版画まで(浮世絵というターニングポイント;「芳」の絵師たちから美術史を見る;維新後になぜ挿絵文化が花開いたか;大正期の新版画は何を目指していたのか)
3 戦後の商業美術へ(デザイン・イラストの革命児たち;つげ義春の原画は、将来国宝になる;自分の「眼」で見るということ)
著者等紹介
山下裕二[ヤマシタユウジ]
1958年、広島県呉市生まれ。美術史家。明治学院大学文学部芸術学科教授。東京大学大学院修了。室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代まで幅広く日本美術を論じるほか、講演、展覧会プロデュースなど多方面に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
パトラッシュ
六点
yyrn
クサバナリスト