NHK出版新書<br> 商業美術家の逆襲―もうひとつの日本美術史

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商業美術家の逆襲―もうひとつの日本美術史

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140886663
  • NDC分類 720.2
  • Cコード C0271

出版社内容情報

破格の作家たちを軸に、浮世絵からマンガまでを一望する新・日本美術史!

浮世絵から新版画、そしてイラストレーション、マンガまで。商業美術こそが、日本美術の伝統を継承し、次代の表現を生み出す原動力となってきた。河鍋暁斎、小村雪岱、渡辺省亭、横尾忠則、つげ義春……。従来の日本美術史の枠をはみ出した破格の才能をオールカラーで紹介するとともに、彼らが近年注目を集める理由を明らかにする。

内容説明

本書では、日本美術のメインストリームから外れたことで、美術史上、正当な評価を受けてこなかった商業美術家たちを「再評価」するだけでなく、むしろ彼らを本流として明治以降の美術史を再考してみたいと思っています。…おそらく二〇年後には、本書に登場する画家の幾人かは「この人が忘れられていたなんて信じられない!」と言われるようになっているでしょう。

目次

1 商業美術の到達点(花鳥画の名手はなぜ忘れられたか;美人画の巨匠と知られざる名工;江戸の美意識はいかに受け継がれたか)
2 浮世絵から新版画まで(浮世絵というターニングポイント;「芳」の絵師たちから美術史を見る;維新後になぜ挿絵文化が花開いたか;大正期の新版画は何を目指していたのか)
3 戦後の商業美術へ(デザイン・イラストの革命児たち;つげ義春の原画は、将来国宝になる;自分の「眼」で見るということ)

著者等紹介

山下裕二[ヤマシタユウジ]
1958年、広島県呉市生まれ。美術史家。明治学院大学文学部芸術学科教授。東京大学大学院修了。室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代まで幅広く日本美術を論じるほか、講演、展覧会プロデュースなど多方面に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
若冲・蕭白・芦雪は、辻惟雄先生が再発見しなければ、私たちは出会えてなかったかもしれないように、辻先生の弟子である山下裕二先生は、「商業美術」として一ランク下に置かれて軽視されてきた作品を現代に蘇らせようとしている。その象徴が、昨年の渡辺省亭や古村雪岱の展覧会である。本書は、日本画の伝統が、明治以降、挿絵・新版画・イラストなどの商業美術として花開いた様子が、カラー図版とともに紹介されていてとても楽しい。作家の名前や美術史という物差しではなく、徹頭徹尾、自分の眼で作品と真摯に向き合う姿勢の大切さを教えられる。2022/02/26

パトラッシュ

104
明治以降の日本美術史で商業美術家とされた作家は、権威や序列を重視する画壇から不当に貶められてきた。大衆に愛され広く売れたのを俗物的な職人芸とみなし、自分たちこそアカデミックだと信じ込ませたのだ。しかし商業美術の代表たる浮世絵や漫画が世界に及ぼした影響に比べ、自称主流派画家の国際的評価は比較するのが無理なほど低い。日本人の心性に深く根差した美意識を描いた暁斎に華宵、省亭や雪岱、深水らが現代デザインやイラストの源流となった。美術を名前で評価する愚かさを痛烈に批判する筆は、虚心坦懐に絵を鑑賞する大切さを教える。2022/10/30

六点

101
「絵屋」「商業美術」と蔑視され、現在では忘れ去られてしまった画家たちが、日本には数多くいる。今では間違いなく大家として扱われている河鍋暁斎すら、80年代には色物扱いであった。伊藤若冲もそうである。今では、その作品に相応しい盛名を内外で受けている。どうして、そのような不遇の時代があったのだろうか?画壇を相手にしなかったから?そのとおりであろう。著者の言う通り「名前で見ると危険」なのである。素人たる六点は「さぁこの美しい絵にいくらの値を付ける!?」と考えて鑑賞していきたいと、誓を新たにしたものであるよ。2022/08/23

yyrn

30
高校の美術部で油絵を描いていた時、親にお願いして「日展」を観に東京まで行かせてもらったことがあった。本格的な作品の数々に質・量ともに圧倒されたが、一方で私が求めているモノではないな、もっとシンプルでデザイン性の感じられるものが好きなんだなと知ることができた。それ以来、菓子箱とか包装紙とか挿絵とか、とにかく気に入ったデザインやイラストを片っ端から集めては真似たりして悦に入っていたが、たまったモノを取り出して眺めては、こんな素晴らしい作品なのに中身を取り出したり、一読してしまえばもう用済みなのか⇒2022/02/27

クサバナリスト

15
樋口五葉、杉浦非水、田中一光、山口はるみ、空山基、田名網敬一、林静一、玉井力三、藤戸竹喜等、今まで知らなかったアーティストが紹介されており今後の人生参考にしたい。 また、知らないアーティストの展覧会でも、興味を持って足を運べば意外と良いものを鑑賞出来るかもしれない。2022/02/06

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