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NHK出版新書
超巨大地震に迫る―日本列島で何が起きているのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883525
  • NDC分類 453
  • Cコード C0244

内容説明

日本列島を震撼させ、未曾有の被害をもたらした3・11東北地方太平洋沖地震。それはなぜ起きたのか?そのメカニズムは?そして、その影響とは?正しい情報を踏まえ、これまで蓄積された地震研究の視点から、今回の地震についてわかったこと、わからないこと、さらには今後起こりうる巨大地震について伝える一冊。

目次

序章 ドキュメント3・11
第1章 超巨大地震はどのように起きたのか
第2章 巨大津波はどのように発生したのか
第3章 引き起こされたさまざまな現象
第4章 地震の科学の限界、そしてこれから
第5章 防災―正しく恐れる
終章 シミュレーション西日本大震災

著者等紹介

大木聖子[オオキサトコ]
1978年、東京都生まれ。東京大学地震研究所広報アウトリーチ室助教。東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。専門は地震学、災害情報論

纐纈一起[コウケツカズキ]
1956年、神奈川県生まれ。東京大学地震研究所教授。東京大学大学院理学系研究科修了。理学博士。専門は応用地震学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

58
地震について専門的であり非常に内容の濃い本である。地震のメカニズムを丁寧に解説しており、一般人にとってはレベルが高く理解し難い部分も多くあるが、地震研究の最先端を解りやすく伝えようとする姿勢が顕著に感じとれる著作である。寺田寅彦が言った『天災は忘れた頃にやってくる。そしてその被害額は、文明の進歩とともに増加する。』といった言葉は、今日の発展した社会で起こった東日本大震災の地震と津波、さらにはそれに続く原発事故という惨劇が、かつての関東大震災の被害額との差を物語っている。将来に来るであろう大地震に警鐘。2011/09/15

まーくん

51
再読。3.11の三ヶ月後、この未曽有の巨大地震について、最初に出た専門家による一般向けの本だった。主著者の大木先生は東大地震研究所広報アウトリーチ室で地震防災の広報・教育活動に携わっておられた。この地震に関する専門家の系統だった解説を早く知りたかったので早速手に取った。さすがに直後でもあり具体的な事象に関する理論的な説明は少なかったが、暫定M8.4が最終的にM9.0となったマグニチュードの種類などやや専門的な事柄も丁寧に説明、興味深く読んだ。纐纈教授の「想定外」についての真摯な反省も印象に残った。2019/07/08

佐島楓

27
東日本大震災直後に書かれたもの。地震のメカニズムがとてもわかりやすく解説されている。地震教育の重要性、南海トラフ地震への警鐘、そして科学は万能ではないという記述が印象に残った。2015/01/27

雨巫女。@新潮部

14
《私‐図書館》昨日読む筈が、間に合わず。体験談は、参考になりました。想定外の出来事ばかりでした。2011/09/02

BIDDULPH

6
講演後の僕の質問に明快に(?)答えてくれた。書籍のなかには研究者としてアウトリーチの重要性を感じたいきさつやそこで感じられた苦悩などが綴られていて、学術書ではあるが非常に人間くさい一面も感じられ、あとがきでは思わず涙が出そうになった。兵庫県南部地震を体験した私には、言いたいこともいくつかはあるが、この学者は現場を大切に考える今後有望な人だと直感した。「美人すぎる・・・」なんていう変な目で見てはいけない!まじめに読みなさい!2013/11/27

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