NHKさかのぼり日本史〈6〉江戸“天下泰平”の礎

電子版価格
¥523
  • 電書あり

NHKさかのぼり日本史〈6〉江戸“天下泰平”の礎

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 123p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140814901
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。二百六十年以上にわたる長期安定社会を築いた「徳川の平和」の根底にあったものとは―。1806年→1783年→1707年→1637年の危機を社会構造改革の場とした“転換”の発想を見る。

目次

第1章 「鎖国」が守った繁栄―1806年(文化3年)(「徳川の平和」の岐点;文化爛熟期に起きたウェスタン・インパクト ほか)
第2章 飢饉が生んだ大改革―1783年(天明3年)(幕府中興の祖、吉宗の行った改革;田沼政治の功罪 ほか)
第3章 宝永地震 成熟社会への転換―1707年(宝永4年)(新田開発へと雪崩を打つ;上道郡沖新田の干拓事業 ほか)
第4章 島原の乱「戦国」の終焉―1637年(寛永14年)(徳川時代の幕開け;生瀬の乱の凄惨な事実 ほか)

著者等紹介

磯田道史[イソダミチフミ]
1970年岡山県生まれ。茨城大学人文学部准教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。専攻は日本近世社会経済史・歴史社会学・日本古文書学。2003年『武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書)がベストセラーとなり、新潮ドキュメント賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

15
NHKの番組テキストです。コンパクトながらとてもわかりやすく、こういった授業を学校で受けたかったとしみじみ思いました。第4章などは特に考えてみるまでもなく当然のことなのに、こういう切り口で発想したことがなかったので、すとんと腑に落ちました。磯田先生のご著書だから、と購入させていただきましたが、大正解でした。この番組のコンセプトが好きなので、少しずつ集めていこうと思います。2013/01/14

樋口佳之

10
綱吉の根本意図は、人びとに「慈悲」や「仁」の心をもたせることでした。綱吉は雷を極端におそれる臆病さがある反面、学問では歴代将軍中屈指の頭脳と教養を有していました。当時、幕府の正式な学問として扱われていた儒学に深い造詣をもち、将軍自ら講義を行うほどの実力者/朱子学の理想状態を現出させたっていうこと?大地震と大津波、火山噴火は大事件だったと思う。2017/05/31

クサバナリスト

9
本書が『徳川がつくった先進国日本』とタイトルを変え文庫出版されたことに伴い読んだ。本書の基となったNHK『さかのぼり日本史』は放送当時観てたので思い出しながら読んだ。同番組の後続『智恵泉』はバラエティっぽい番組だが、『さかのぼり日本史』は硬派の感じの番組だった。磯田さんも当時はもっと硬いイメージだった。今回、本書を読み、同番組を観て、綱吉に対するイメージが変わったのを思い出した。2017/05/09

gissy

8
さて、外交編から転じてこちらも読んでみました。吉宗は百姓から米をとりまくる、田沼の重商主義、ともに民間人への意識の欠如があり、それを補ったのが、松平定信。福祉政策の視点は自分には新鮮でした。2013/10/08

takizawa

8
低成長ゆえの財政危機で閉塞感が漂っている中,歴史的な災害に見舞われた私たちが歴史から何を学ぶことができるのか,というコンセプトがシンプルでわかりやすい。江戸時代は平和が続いたと言われるが,それはなぜか。筆者は,自然災害を乗り越えてきた英知に鍵があるという。新田開発ブーム(=自然を支配)が宝永地震で行き詰まる→量的な拡大から質的な充実へシフト→成熟社会への転換という流れを見てとるあたりに歴史の面白さを感じる。2012/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4533118
  • ご注意事項

最近チェックした商品