防災の決め手「災害エスノグラフィー」―阪神・淡路大震災秘められた証言

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140814055
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

内容説明

神阪・淡路大震災の後、防災の専門家たちが災害救援を行った神戸市職員から、30年間非公開を条件に、当時の活動や想いについて聞き取り調査を実施した。想像を絶するギリギリの決断と対応を迫られた人々の証言から、今後の災害への知恵と教訓を導き出す「災害エスノグラフィー」という最新の手法を紹介する。

目次

プロローグ これからの防災の決め手「災害エスノグラフィー」
第1章 取材記・あの判断でよかったのか
第2章 阪神・淡路大震災の「エスノグラフィー」
第3章 「災害エスノグラフィー」から教訓を学ぶ
第4章 あなたも「エスノグラフィー」が作れます
エピローグ 災害から身を守るには

著者等紹介

林春男[ハヤシハルオ]
1951年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士課程修了。Ph.D.。京都大学防災研究所巨大災害研究センター長・教授。元地域安全学会会長。文部科学省科学技術・学術審議会専門委員、日本学術会議連携会員、ISO/TC223国内委員会委員等、首都直下地震防災・減災特別プロジェクト3「広域的危機管理・減災体制の構築に関する研究」代表。平成18年防災功労者防災担当大臣表彰受賞

重川希志依[シゲカワキシエ]
富士常葉大学大学院環境防災研究科教授。1980年東京理科大学理工学部建築学科卒業。(財)都市防災研究所研究部長を経て現職。中央防災会議、地震調査研究推進本部政策委員会、委員、地域安全学会会長など

田中聡[タナカサトシ]
1963年生まれ。富士常葉大学大学院環境防災研究科准教授。早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。1995年~2004年京都大学防災研究所助手を経て現職。災害対応についてエスノグラフィーの手法を適応した研究を実施。地域安全学会理事、日本建築学会日本地震工学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

DRYM_8

1
20110311に起きた、東日本大震災を受けて読んだ。/消防と救助、遺体取扱、避難所内部、罹災証明発行などなど、震災を伝える話ではなかなか取り沙汰されにくい部分にスポットを当て、「災害エスノグラフィー」という手法で阪神淡路大震災から、防災について考えている。/個人の語りを扱っているため、想像しやすく、感情を追いやすい。/「もしものときには何が起こる、自分はどうする」を、リアリティをもって日頃から思い巡らすのは大切。2011/03/22

N.Y.

0
エスノグラフィー(民族誌)による災害時の生の記録。東日本大震災ではなく、阪神淡路大震災のです。生々しすぎてエグいところも多いですが読んでおいて良かった。2015/12/01

Hisashi Tokunaga

0
文化人類学で言われたエスノグラフィが多様な分野に新たな手法として応用されている。本書は災害(阪神淡路)への応用である。つまり、公的な形式知に対して暗黙知(切り捨てられる情念、情緒、個人的主観、言語化し得ない知など)の収集の一部である。本書の動機は30年非公開を前提にした神戸市職員の膨大な証言集「神戸市職員のエスノグラフィ―」にあった。当時の市民の声は受け手の市職員を通して知ることができる仕掛けになる事に一定の限界をみせるエスノグラフィということになるだろ。「消火と救助の優先順位」「遺体対応」「避難所運営」2015/01/15

ねむ21

0
日本人2011/05/02

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