内容説明
急激な経済発展によって、「アジアの大国」の地位を取り戻したかに見える中国。その反面、反日デモや農民暴動といった形で国内の不満は噴出し、対日政策や台湾問題などの対外関係上の軋轢も高まりつつある。ぎりぎりのバランスで舵をとる、指導者たちの悩みとは?今後の世界平和の鍵を握る、中国の心情と論理を鋭く分析した必読書。
目次
第1章 強国の内なる脆弱
第2章 奇跡の経済発展
第3章 国内の脅威
第4章 メディアとインターネットがナショナリズムを増幅する
第5章 責任ある大国
第6章 日本―「中国人が怒ると、結果はいつも大いなる災いだ」
第7章 台湾―「台湾が独立すれば、共産党支配は崩れ去ってしまう」
第8章 アメリカ―「外患が内憂になることだってある」
第9章 「弱い中国」のほうが危険な理由
著者等紹介
シャーク,スーザン・L.[シャーク,スーザンL.][Shirk,Susan L.]
現代アメリカを代表する中国政治の研究者。1971年、ニクソン訪中に先立って、アメリカ初の人民中国への留学生の一人に選ばれて中国に渡った。1974年にMIT(マサチューセッツ工科大学)より政治学の博士号を取得した後も、頻繁に中国を訪れ、中国に政官界をはじめとする広範な人脈を築いている。1997年から2000年まで国務次官補として東アジア・太平洋局に所属し、クリントン政権の対中政策を統括した。現在はカリフォルニア大学サンディエゴ校大学院教授として、太平洋地域の国際関係を教える。シャーク教授の鋭利な中国分析は、『ワシントン・ポスト』『フィナンシャル・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』など英語圏の主要紙誌に掲載されている
徳川家広[トクガワイエヒロ]
翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒業。米ミシガン大で経済学、コロンビア大で政治学修士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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