目次
第1章 春―いのちの発露を食す
第2章 夏―暮らしと体を守る知恵
第3章 秋―風土の恵みを豊かにいただく
第4章 冬―いのちへの感謝と門出
第5章 新しいだしへの挑戦―だし文化は食文化
第6章 雑穀に託す夢―雑穀の性根の強さ
著者等紹介
辰巳芳子[タツミヨシコ]
1924年生まれ。料理研究家の草分けだった母・浜子氏のもとで家庭料理を学ぶ。また、宮内庁大膳寮で修業を積んだ、加藤正之氏にフランス料理の指導を受け、イタリア、スペインなど西洋料理の研さんも重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼し、鎌倉の自宅でスープ教室「スープの会」を主宰する。NPO「良い食材を伝える会」代表理事。「大豆100粒運動を支える会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りら
3
輸送や保存の技術が発展する前から習わしとして摂られてきた食物の素晴らしさを、切々と訴えている本書。在来種の重要性に気付かせてもらい、著者の季節を楽しみ無駄なく頂く姿勢には日々の食事の大切さを実感させてもらった。2014/01/05
めめ
2
写真が多く、文章の言葉も美しくて読み応えのある一冊だった。「食べるというのは命の刷新」「日本人は、その時節をしのぐ食べ方をしてきました」梅仕事チャートという図が載っていて「梅は変化していきます それぞれに見合ったものにしあげていく 仕事はことにつかえるとかきます」という文章が心に残った。これから毎年、梅酒と梅干をつける時、この言葉がよみがえりそうだなと思った。2012/09/24