NHKブックス
現在知〈Vol.1〉郊外 その危機と再生

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140093528
  • NDC分類 305
  • Cコード C0010

内容説明

「郊外に一戸建てを持つ」のがゴールという、団塊世代のライフスタイルは終わりを迎えた。郊外はいま、施設の老朽化や住民の高齢化など、日本社会の抱える問題が集中的に現れる場となっている。だからこそ、日本の再生を郊外から考えなければならない。評論家・三浦展と建築家・藤村龍至のもと、世代と領域を超えて論者が集い、日本社会の未来を探る。

目次

1 「郊外」という論点(座談会 郊外を生きる―世代継承はありえるか;論点としての「郊外」地図;郊外論/故郷論―「虚構の時代」の後に ほか)
2 「郊外」再生の現在地(ケアの空間を地域のコアに―上野千鶴子インタビュー;建物・人・お金を再起動させる仕事―千葉海浜ニュータウンから探る次世代まちづくりの三条件;多摩ニュータウン再生―高齢化への挑戦 ほか)
3 「郊外」から日本社会の未来へ(朽ちる郊外の再生戦略―根本祐二インタビュー;「郊外住宅地」再生への挑戦―WISE Cityを目指して;コミュニティ・アーキテクトを目指して―水谷穎介の思想を現在につなぐ ほか)

著者等紹介

三浦展[ミウラアツシ]
1958年、新潟県生れ。評論家。カルチャースタディーズ研究所代表取締役。家族、若者、消費、都市問題を研究

藤村龍至[フジムラリュウジ]
1976年、東京都生れ。建築家。東洋大学理工学部建築学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちや

5
郊外論が流行っていた当時のお話。2021/11/13

浅香山三郎

5
建築家、社会学者、開発企業の関係者など、多様な書き手による郊外論。最初の座談で、各々の郊外体験から、郊外的・ニュータウン的場所のあゆみや課題を挙げ、個別の書き手が色々な問題意識で掘り下げてゐる。とくに、門脇耕三、浜崎洋介の二人の論考と、開発企業でまちづくりに関わる林、東浦両氏の町のメンテナンス・維持に関するスタンスが興味深かつた。一度出来上がつたニュータウンのあり方をダウンサイジングしたり、今に合ふやうにデザインすることの面白さと難しさが伝わつてくる。巻末の参考文献リストも有難い。2016/10/21

苦虫

2
沢山の専門家の記事寄せ集めなので、一つ一つ細切れに読もうとしたらとてつもない時間がかかってしまった。前半が面白かった。建築家の話はどうも苦手なようだ。団地はオワコン?これからはシェアとコミュニティの時代?でももう子育て世代って尻すぼみだし、爺婆の住む所に若者が移住してくるか疑問なんだけどどうすんの?ただただ高齢化を待つだけなの?2013/09/23

Proton

2
まちづくりに大変参考になる。これまでの考え方の延長では、街の未来を描けない事実。 コミュニティ、カフェ、地域社会圏など重要なキーワードに気付かされる。2013/06/10

gogogoike

2
様々な立場の方が様々な視点で「郊外の歴史~現状~今後」について問うた本。 「郊外の方が子育てしやすい」=昭和的価値観。経済性や自然環境の面からも都心居住が合理的⇒静岡の田舎育ちの自分ですが、コレは一理ある! また、横浜市と東急の連携の取り組みについては、必読モノ。 「住民・自治体・民間」の三者の関係性と課題、あるべき役割について、平易かつロジカルにまとめられています。行政にとって耳の痛い内容も多々ありますが、三位一体で取組むコトが必要条件ですね。 書きたい事多すぎて、纏められません泣…一読の価値ありです!2013/05/29

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