NHKブックス
男女共同参画社会をつくる

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019504
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C1336

内容説明

日本社会が直面するデフレと少子高齢化の悪循環。そこから脱却するためには、男性も女性もともに、仕事と家庭・地域活動を両立できるような環境を構築し、社会を活性化することが必要ではないか。税制・社会保障・雇用制度などの社会政策システムを「会社人間」と「内助の妻」カップルを優遇する「男性稼ぎ主」型から、性やライフスタイルに中立な「両立支援」型に改革することを提唱する。人が性別に縛られず個性と能力を存分に発揮できる社会のあり方を、持続可能な具体的改革案をとおして摸索する注目作。

目次

序章 男女共同参画は日本活性化のカギ
第1章 ジェンダーに縛られない社会―男女共同参画がめざすもの
第2章 「男性稼ぎ主」型の形成と補強―高度経済成長期から一九八〇年代まで
第3章 放置されたジェンダー・バイアス―やぶにらみの生活大国五か年計画
第4章 橋本六大改革の光と影―「男稼ぎ主」型は改革されたか
第5章 小泉「骨太方針」を検証する―比較ジェンダー分析の視点から
第6章 男女共同参画社会への道―「両立支援」型の社会政策システムでつくる

著者等紹介

大沢真理[オオサワマリ]
1953年、群馬県生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。専攻は社会政策論。東京都立大学経済学部助教授などを経て、1998年より東京大学社会科学研究所教授。男女共同参画会議専門委員
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感想・レビュー

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takizawa

3
男女共同参画社会推進においては、制度が性中立的であることが求められる。「これは一方的に女性に就業を促そうという趣旨ではない。〔社会のどのような分野で活動するのか、就業するのか、家庭にとどまるかの〕選択に際して、社会の制度や慣行が特定の方向に人々を誘導することのないよう、制度や慣行を中立なものとする」趣旨である(p.201)。このような考え方は、センの潜在能力アプローチ、すなわち「個人が選択できる生き方の幅を広げることを福祉政策の最重要課題とするアプローチ」と通底しているといえる(p.238)。2009/08/28

ゼラニウム/フウロソウ科

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流し読み2022/06/05

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