内容説明
家族の個独化が進行し、家庭内の心理的な絆が揺らいでいる。いったい“小さな宇宙”としての家族とは、家庭とは何か。制度としてのイエ、間柄としての家族、装置としての家庭、という三つの側面から、生活文化に関するいくつかのテーマを論じつつ、家庭に対する日本人特有の社会心理=その意識と行動の変容のさまを、巨視的にとらえなおす。
目次
第1部 制度としてのイエ(神前結婚の風俗;現代の離婚観;蒸発の文化心理)
第2部 間柄としての家族(子どものしつけ;老年世代論)
第3部 装置としての家庭(茶の間文化論;食卓の家庭史)