クロニクル

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130830461
  • NDC分類 904
  • Cコード C1095

内容説明

同時代批評2003‐2006。静謐なる思考、文学への偏愛。

目次

1 文学の現在(2003・7「闘争とノイズ/亀裂の変奏」;2003・10「平板性に徹する/飢えた心と想像力」;2004・1「地名という記号/三人の新人」;2004・4「「偶然のおかしさ」を擁護する/多声化する現実」;2004・7「真の才能の在り処/パラレル世代と政治」 ほか)
2 彼らの肖像(ロラン・バルトの現在;藤田省三あるいは知識人の品位;中井久夫と「より良き生」への信;高橋康也あるいは“serio ludere”;エドワード・W.サイードの偉大 ほか)

著者等紹介

松浦寿輝[マツウラヒサキ]
1954年東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)、詩人、小説家、映画評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

salvia

3
Ⅰ「文学の現在」は、読売新聞に掲載された文芸季評をまとめたものなので読み易く、平たく言えば筆者の好き嫌いがよくわかる。古井由吉的なものと村上春樹的なもの。また堀江敏幸への信頼は絶大。Ⅱ「彼らの肖像」は更に深部にあるものを綴っており、ロラン・バルトへの愛を語り、『ミシマ・タルホ・イタミ』では三島の「男性の秘密」の解釈を試みている。いつものように三島への辛辣な言葉にはくすりと笑え、叔母たちが熱心に読んでいた伊丹十三を語る文章にはもの悲しい懐かしさを覚えた。「空っぽ」のニヒリズムかぁ、と。2024/01/07

アレカヤシ

1
新聞に連載された書評など。 帯に「文学への偏愛」と書かれているけど。小説を主として言語表現、言葉そのものへの愛が感じられる。著者の小説をいくつか読んで、今まで自分には気づかなかった熱さがある。所々に知識人?の特権意識みたいなのが感じられて少し鬱陶しいところもあるけど。凡人なりにおもしろく読ませていただきました。(二種類の言葉がある。「内部」の平安に自足しているものと、「外部」の視座から発せられるものと。そして文学として読むに値するのは後者だけである)P442019/03/10

ひな

1
中井久夫さんの紹介あたりが好きでした。でも、むずかしい……。2011/11/07

cocoon

1
桜庭一樹読書日記で取り上げられていたので読了。前半は小説の評論、後半はサイードや吉本隆明など知識人の時評が収められている。透明な論理に貫かれた読みやすい文章。特に前半の小説評論が良かった。2010/06/03

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