翻訳の作法

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  • サイズ A5判/ページ数 184p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130821308
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C3080

内容説明

カズオ・イシグロ、V・S・ナイポール、R・キプリング…など英文学の名作に即した実践トレーニング。東大駒場の「翻訳論」講議。

目次

1 翻訳の技術(文脈を把握する;読者のことを考える ほか)
2 語学教育・学習としての翻訳(辞書を活用する;構文を分析する ほか)
3 文学・文化理解のための翻訳(綿密に調べる;文学的素養を身につける ほか)
4 洋文翻訳の歴史と理論(江戸時代の洋文和訳;明治時代の文芸翻訳と翻案 ほか)

著者等紹介

斎藤兆史[サイトウヨシフミ]
1958年宇都宮生まれ。1981年東京大学文学部卒業。1988年インディアナ大学英文科修士課程修了(M.A.)。1997年ノッティンガム大学英文科博士課程修了(Ph.D)。東京大学大学院総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ecriture

10
翻訳に関する文献リストがお役立ちすぎる。2014/05/15

Nobu A

8
齋藤兆史先生著書6冊目。2007年初版。改めて文芸翻訳は難しい。産業翻訳と比べても、タイトルの「作法」とは裏腹に体系的に纏めているとは言い難い。逆にこれが限界なんだろうな。さしずめ高度な両言語能力とセンスが必須。「翻訳の技術」「語学教育・学習としての翻訳」「文学・文化理解のための翻訳」「洋文翻訳の歴史と翻案」の4章立て。巻末の参考文献を見てもそう。2000年以降は僅か。殆どが以前のもの。中には60年代も。山岡洋一著書「翻訳とは何か」が入っても良さそうな。業界の継承が進んでないと推察。後半流し読み読了。2022/05/30

Nobody1

3
翻訳の基本の「き」がまんべんなく取り上げられている。斎藤先生らしい、きちんとした仕上がり。古典の原文にも触れることができ、その難解さに歯が立たず落ち込む。。2013/05/24

Koning

2
基本は英文和訳で、主として文芸作品への適応という感じかな?敷衍したりすることの是非とか立場や対象が違うと意見の対立はあると思うし(実際それやりすぎると読者を舐め過ぎになるでしょとかあったりするし)、いろいろ突っ込みつつ読んだのだけど、最低限翻訳家を名乗るならばこれはやっと居て欲しいね。というところはきっちり押さえてある。と思う。というかこういうことをやれない「プロ」の翻訳家が多すぎるのかなあ?2012/03/02

HENSHUU

1
「岡倉天心の英詩に出てくるsymbals→作品背景や文脈から仏具と見当をつける→片っ端からリサーチし、『新世紀ビジュアル大辞典』で「鐃鈸(にょうはち)」を発見」 というような、英語力以外に翻訳に必要な姿勢(作品理解力、読者への配慮、リサーチ力など)を24章にわたって説いています。ただ、出てくる英語の難易度も高いので、やはり英語力が一番必要、という気にもなります。 各章エクササイズ付きで、実用的です。2020/12/31

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