出版社内容情報
英語と日本語の豊富な分析例から、生成文法における統語分析の基礎を学ぶことができるテキスト。演習問題や文献案内も充実。
内容説明
人間共通の言語能力とは?私たちの言語能力の解明をめざして英語と日本語の豊富な例から、その理論の基礎を学ぶ。生成文法における統語分析の入門書。
目次
第1章 生成文法の研究プログラム
第2章 統語演算のメカニズム(句構造;句構造と移動 ほか)
第3章 句構造の一般理論(名詞句の内部構造;動詞句の内部構造 ほか)
第4章 構造と意味(束縛理論;主題役割 ほか)
第5章 移動規則とそれに課される制約(WH移動;WH移動が関与する構文 ほか)
著者等紹介
渡辺明[ワタナベアキラ]
1993年、MITにてPh.D.取得。神田外語大学大学院言語科学研究科助教授をへて、現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。理論言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinaba
1
こっち方面の概要を知ろうと手に取ったうちの一冊。わかりやすかったです。素人目には、もうちょっとsemanticalなというかtypeを考えた方が綺麗に形式化できそうに見えるんだけどそういうもんでもないのかな。勉強中2009/08/23
books
0
コントロール・繰り上げ・ECM。Opによる分析が魅力的。
中村明裕
0
生成文法ってややっこしいなーって思った。渡辺先生一流の "鼻につく" 表現は大変愉快。2015/04/01
tackman
0
筆者自身の物言いには色々突っ込みたいところがあるが、入門テキストとしては平易簡明でいい。そしてsemanticsを放置する学問である以上、ここだけ発展しても自動翻訳などは進歩しにくそうだなあという、個人的な結論。2010/06/02
sipsee14
0
講義を聞いているような展開で興味深い入門ができた。別の本で断片的な知識があったのでついていけた気がするが、やっぱり難解だった。数学なんかと同じで、概念や分析手法、制約条件などをひとつ学ぶたびにそれを実際の文に適用できるよう練習しないとそこからの分析に使えるようにならないと使えない(導入したばかりの概念が次の概念の前提になったりするのでついていけなくなる)。演習問題の解説か解答、あるいはせめて考え方のだいたい方向が間違ってないかどうかの確認ができるなにかが欲しかった。独習は想定されていないんだろうけと。2023/08/13