目次
第1部 現代の視線(批評;理論;装飾)
第2部 場所の意義(地霊;物語;記憶)
第3部 近代の多面性(伝統;都市;技術;建築)
著者等紹介
鈴木博之[スズキヒロユキ]
青山学院大学総合文化政策学部教授。1945年、東京都生まれ。1974年、東京大学工学系大学院博士課程修了。工学博士。ロンドン大学コートゥールド美術史研究所留学。東京大学工学部専任講師を経て、1990年より東京大学大学院工学系研究科教授。2009年4月より現職。著書に『東京の「地霊」』(文藝春秋、1990年、サントリー学芸賞)。『ヴィクトリアン・ゴシックの崩壊』(中央公論美術出版、1996年、日本建築学会賞)、『都市へ』(中央公論新社、1999年、建築史学会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kyo-to-read
1
本書は、日本近代建築勃興について歴史的な文脈への理解を強化した上で、自分なりの、建築を見る際に必要となる教養の下積みを作り上げる目的で読書。ただ、本書を通じて、建築を取り巻く文脈とは歴史だけではなく、地霊、場といったミクロな要素や場にいるだけの人から注がれる私的視点や、都市の発展といったマクロな要素、さらに技術や保存といった文脈まで絡まる非常に複合的な存在が並存しており、取り巻く各要素との合計で建築が成立しているという認識に気付かされ、建築を見つめる上で視野に収めるべき多くの要素を知ることが出来た。2021/04/26
taka4th
0
近代の庭園(「自然主義庭園」)についての評価あり。2014/09/27
seitr
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鈴木博之『見える都市/見えない都市』(岩波書店)を読みたくなりました。都市計画の視点ではなく、土地所有や地主の動向が都市をかたちづくる、という視点。2009/12/12