内容説明
この本で相対論は学べません。ましてや人生は学べません。でもちょっぴり楽しくなれるかもしれません。物理屋の視点でつづる、痛快エッセイ集。
目次
基礎編(海底人の世界観;外耳炎が誘う宇宙観の変遷;都会のネズミと田舎のネズミ ほか)
応用編(土曜の昼、午後3時半;高校物理の教科書;東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 ほか)
問題編(復習問題25)
ちょっと長いあとがき
著者等紹介
須藤靖[ストウヤスシ]
1958年高知県安芸市生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やまやま
11
本書で紹介されるアシモフの「夜来たる」という小説の宇宙観、物理学専攻の文化、学問のすすめでの窮理学紹介などは著者の持ちネタで、他の本でも多く活用されているが、多分素材が良いので使いたくなるのでしょう。身近な例の紹介、例えば他国での病院の受診法やサブサンドイッチの注文の仕方に関する随想は評者も身に覚えのある話で大変共感できました。一方、英国では建物の階の説明が上下さかさまという話はそんなに奇異かなと思います。空間をどう認識するかはさておき、順序良く記述してあればどの階か探すのに不都合はないと思いますが。2021/10/16
剛田剛
4
軽い調子の読み物ではあるのだが、昨今の疑似科学、偽史学、陰謀論の横行を思うと筆者の指摘する「科学インタープリター」「科学コミュニケーター」の必要性は高まる一方である。この危機は「科学の手法」を行き渡らせることによってしか乗り越えられないだろう。2022/07/22
デコボコ
4
Google Scholarで確認したところ、アインシュタインの被引用件数は、99202回となっていますが…2016/11/22
ぷくらむくら
3
過剰な注釈、〇×の話が面白うございました。2021/11/22
脂肪分
1
科学の話はあんま覚えてなくて、「サンドイッチ」と「リミット」の話が面白かった。2012/04/06