ソーシャル・キャピタルと格差社会―幸福の計量社会学

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ソーシャル・キャピタルと格差社会―幸福の計量社会学

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  • サイズ A5判/ページ数 225p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130501828
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

東日本大震災以降注目されている人々の〈きずな〉と幸福を、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)という概念から分析する。

ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)とは,人々の有する人間関係や社会的ネットワーク,信頼関係の多寡を指す概念である.本書は,大規模調査の成果をもとに,ソーシャル・キャピタルが地域社会における生活にどのように活用され,効果をあげているかについて,実証的に明らかにする.

まえがき(辻 竜平・佐藤嘉倫)

? 地域格差とソーシャル・キャピタル
1章 信頼と連帯に支えられた社会を構築する――社会関係資本の視点から(今田高俊)
2章 ソーシャル・キャピタルと市民社会(三隅一人)
3章 自治体間競争と社会関係資本論――政策格差との関連を中心として(福島康仁)
4章 地方自治体の政策と社会関係資本――長野県下條村の合計特殊出生率をめぐって(辻 竜平)

II 家族格差とソーシャル・キャピタル
5章 結婚とソーシャル・キャピタル――何人と恋愛すれば結婚できるのか(小林 盾)
6章 出生機会格差とソーシャル・キャピタル――自治体の家族政策によるサポート資源格差の是正(金井雅之)
7章 子育てストレスと社会的サポート(渡邉大輔)
8章 社会関係資本からみた社会的孤立の構造(金澤悠介)

III 幸福格差とソーシャル・キャピタル
9章 地域の社会関係資本はだれの健康に影響するのか?――精神的健康と社会関係資本(渡邉大輔)
10章 健康サービス利用にたいする地域組織参加の効果――マルチレベル分析による市区町村間の違いの検討(大?風T子・辻 竜平)
11章 主観的幸福感とソーシャル・キャピタル――地域の格差が及ぼす影響の分析(古里由香里・佐藤嘉倫)
12章 貧しくても幸福を感じることができるか(浜田 宏)

【著者紹介】
辻 竜平
辻 竜平:信州大学人文学部准教授

内容説明

人とのつながりが多いほど、私たちは幸福になれるのか?ソーシャル・キャピタルとは、人びとがもつネットワークや信頼関係のことである。これらは格差の縮小あるいは拡大に、どのような影響をもたらしているのか。また、ソーシャル・キャピタル自体は人びとにどのように分配されているのか。計量データをさまざまなアプローチから分析し、現代日本の課題を明らかにする。

目次

1 地域格差とソーシャル・キャピタル(信頼と連帯に支えられた社会を構築する―社会関係資本の視点から;ソーシャル・キャピタルと市民社会;自治体間競争と社会関係資本論―政策格差との関連を中心として;地方自治体の政策の成否と社会関係資本―長野県下條村の合計特殊出生率をめぐって)
2 家族格差とソーシャル・キャピタル(結婚とソーシャル・キャピタル―何人と恋愛すれば結婚できるのか;出生機会格差とソーシャル・キャピタル―自治体の家族政策によるサポート資源格差の是正;子育てストレスと社会的サポート;社会関係資本からみた社会的孤立の構造)
3 幸福格差とソーシャル・キャピタル(地域の社会関係資本はだれの健康に影響するのか?―精神的健康と社会関係資本;健康サービス利用にたいする地域組織参加の効果―マルチレベル分析による市区町村間の違いの検討;主観的幸福感とソーシャル・キャピタル―地域の格差が及ぼす影響の分析;貧しくても幸福を感じることができるか)

著者等紹介

辻竜平[ツジリュウヘイ]
1968年生まれ。信州大学人文学部准教授

佐藤嘉倫[サトウヨシミチ]
1957年生まれ。東北大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

25
非正規は失業者の予備軍(今田名誉教授23頁)。だったら、ハロワは全員にカードを支給し、実際に半失業者と認めて、完全失業率と有効求人倍率がかなり悪化している値を白日の下に曝すべきである。三隅教授は、市民社会は伝統的な地域共同体から脱却し自由で自律した個人がつくる新たな社会構想(36頁)。小林教授には悪いが、仮説2(96頁)の高学歴者の中に、ODやPDの非正規雇用者がいることを忘れているため、高学歴者=定職があり、任期なしの終身雇用学者に限定する必要がある。4章辻准教授の下条村の調査分析は興味深い。2015/02/20

isao_key

9
地域間格差が個人間格差に影響を及ぼす中で、ソーシャル・キャピタルが、個人格差をどの程度補う効果を持っているのかを検証する。長野県下伊野郡下條村では、合計特殊出生率が2を超える村として有名で、子どもの支援や、若い夫婦の定住政策を進めている。工夫次第で出生率を増やすことに成功した良い例。恋愛をソーシャル・キャピタルと捉え「恋愛への投資」を「結婚による回収」として分析した結果、低学歴者では多数の恋人と交際した人、高学歴者では少数と交際した人であった。短大卒以上では結婚のチャンスが最大となる交際人数は2.7人。2018/07/09

スターライト

5
「幸福度」をキーワードにした読書、第2弾。ソーシャル・キャピタルと地域、家族、幸福の格差について、長野県と関東甲信越での調査結果をもとに統計的に分析。新自由主義による格差の拡大を、社会経済的視点からどう克服していくか、その視点を明確に示す。最初の4章と最終章が、とりわけ関心を惹いた。主観的幸福感が、その人の置かれている状況で「貧しくても」幸福感を得る現象について判明したことは、目からウロコ。本書で取り上げた点は、ぜひ深めていきたいテーマ。2014/12/01

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