出版社内容情報
大きな構造変動にもかかわらず，中国共産党による一党体制は不変のままである．現代中国の政治体制をどのように捉えるべきか．地方レベルの政策決定およびリーダーシップを具体的に検討し，中央・地方関係の視点から現代中国の政治の動態を明らかにする．
内容説明
２１世紀の中国はどこへ行くのか。建国５０年を経た大国の実像を探る。「上有政策、下有対策」「陽奉陰違」の現実態を分析する。
目次
第１部 改革開放時代の中央・地方関係（地方主義の発展と政治統制、制度退行；中央・地方関係の経済的側面―財政・金融を中心に；対外経済関係における中央と地方）
第２部 多様化、自律化する地方（省党委員会書記の権力；地方政府と年金制度改革―社会保険管理の委譲と限界；「自律的地方」としての香港）
第３部 地方化現象の中での中央統制（省指導体制と人事による中央統制；党軍関係と中央統制の物理的基礎）
