出版社内容情報
1965年後半,中国が全面支援したベトナム戦争は激化の一途をたどり,中ソ対立は修復不可能な段階に入っていた.このような時に,毛沢東が文化大革命を発動したのはなぜか.本書は,膨大な資料を駆使して,中越・中米・中ソ関係の軌跡と,中国の軍事戦略・国内政治の変容を詳細に描き出す.現代史の焦点に挑戦する力作.8月19日朝日新聞書評ほか日経新聞・産経新聞などで書評.
内容説明
一九六五年後半、中国が全面支援したベトナム戦争は激化の一途をたどり、中ソ対立は決定的な段階にあった。この時に、毛沢東が文化大革命を発動したのはなぜか。中越米ソ関係の軌跡と、中国の軍事戦略・内政の変容を詳細に描き出す。
目次
前史(1949‐63年)
毛沢東の決断(1964年6‐7月)
「トンキン湾事件」の衝撃(1964年8‐9月)
失われた中ソ修復のラストチャンス(1964年10月‐65年1月)
「北爆」の波紋(1965年2月)
ダブル・ショック(1965年3月)
緊急動員令(1965年4月前半)
米軍事戦略を読み直す(1965年4月後半‐五月)
中国軍、友誼関を渡る(1965年6月)
「二正面作戦」戦略(1965年7‐8月)
「人民戦争の勝利万歳」(1965年9月)
文化大革命の序曲(1965年10月-12月)
著者等紹介
朱建栄[シュケンエイ]
1957年中国上海に生まれる。1981年中国・華東師範大学外国語学部卒業。1984年上海国際問題研究所付属大学院法学修士号取得(国際政治学)。1992年学習院大学大学院法学博士号取得(政治学)。現職、東洋学園大学人文学部教授
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