出版社内容情報
EUと並ぶ最も成功した地域協力組織ASEAN--結成30年を経て,東南アジア共同体へ,またアジア太平洋国際秩序の中核的存在へと変貌しつつある.本書は,80年代以降,特に冷戦終結をうけてますます活発化するこの協力組織の全体像を明らかにする.
内容説明
1990年代は、ASEANが大きく変容した時代である。冷戦時代を生き抜いてきたASEANは、一方では拡大と深化をめざし、他方ではアジア太平洋における広域的制度の創設に大きく関わっている。本書は、こうした新しいASEANの姿を描いたものである。
目次
序章 アジア太平洋国際秩序の中核としてのASEAN
第1章 相互不信の克服
第2章 域内経済協力の模索
第3章 インドシナ問題への対処
第4章 ポスト冷戦期への適応
第5章 東南アジアのASEAN文化
第6章 ASEAN協力の深化
第7章 APECへの参画
第8章 APECの変質とASEAN
第9章 広域安全保障とARFプロセス
終章 新世紀ASEANの課題