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明治大学人文科学研究所叢書
江戸・東京の都市史―近代移行期の都市・建築・社会

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  • サイズ A5判/ページ数 369,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130266086
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C3021

出版社内容情報

江戸から東京へ――維新から明治20年代の激動期における生活空間としての首都東京の歴史的転換を空間的・構造的に明らかにする。

遷都,そして首都化という大きな転換期のなかで,江戸から東京となる過程はいかなる動態であったのか.武家地の処遇,銀座煉瓦街の建設,皇大神宮遥拝殿の造営論争などに着目し,明治初年から明治20年の激動期における生活空間としての首都東京の展開を明らかにする.

【著者紹介】
松山 恵
松山 恵:明治大学文学部専任講師

目次

近代移行期の都市空間と社会文化形成
第1部 首都化―「郭内」における「輦轂の下」の表出(「郭内」と「郭外」―首都・東京の祖型;再考・銀座煉瓦街計画;「皇大神宮遙拝殿」試論)
第2部 明治東京、もうひとつの原景―「郭外」の諸相(明治初年の場末町々移住計画をめぐって―交錯する都市変容の論理;旧幕臣屋敷の転用実態―朝臣への払下げと町人資本による開発;日本各地の「神社遙拝所」の簇生について;広場のゆくえ―広小路から新開町へ)
第3部 江戸‐東京と近代都市計画(東京市区改正事業の実像―日本橋通りの拡幅をめぐって;東京市区改正条例の運用実態と住慣習―土地建物の価値をめぐる転回とその波紋)
江戸から東京へ―都市空間の再編とその波及

著者等紹介

松山恵[マツヤマメグミ]
1975年長崎市生まれ。1998年東京理科大学工学部建築学科卒。2004年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。東京大学COE特任研究員、米コロンビア大学客員研究員をへて現在、明治大学文学部史学地理学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yooou

8
☆☆☆★★ 切り口はすばらしい。調査・分析も徹底的で途轍もない。しかし読みにくい。頭に入ってこないこの構成はいったい何なのか。僕の頭が固いのか。読み方が間違っているのか。注意力散漫なのか。何れにしても読み手側に問題があるのはわかっているのだけど、それが何かもわからない。悩ましい本でありました。2015/07/29

天婦羅★三杯酢

2
江戸から東京になる事は、氷が溶けて水になるかのような自然さに思えていたけど、とんでもない。実は色々な人々の綱引きの(そして誰も思いも寄らぬ)結果だったのだなと。特に「維新と共に資本主義が導入され云々」というマルクス主義的テーゼにあまりに色濃く塗りつぶされてしまった歴史学にとってはそのテーゼにぴったりのように見えた事例であったがゆえに、長らく「資本主義経済>それに見合った東京のまちづくり」という見方が支配的であったようだ。この本はそういうものをかなり強く批判し、町は町の力学で動いてきた事を強調している。2015/07/04

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