内容説明
2007年11月3‐4日に東京大学駒場キャンパスでおこなわれた、国際会議「清末中華民国初期の日中関係史―協調と対立の時代 1840‐1931年」に提出された論文を編集したもの。
目次
第1部 人の移動と接触(異郷に育つ―19世紀アメリカの日本人・中国人留学生;植民地から大陸へ―台湾海峡を渡った日本人;生存と妥協―在華日本資本炭鉱の中国人労働者;師か?敵か?―蒋介石・閻錫山の留日経験と近代化政策)
第2部 知の伝播と認識(近代的学科の形成―中国における「日本要素」の出現;新語戦争―清末の厳復訳語と和製漢語との争い;体制改革における選択―清末の憲政視察と予備立憲;公理と強権―民国8年の国際関係論)
第3部 国家の利害と外交(領域と記憶―租界・租借地・勢力範囲をめぐる言説と制度;革命と外交―北伐期における蒋介石の外交戦略;地域認識と国際秩序―北伐期における日本の対中政策;通信特許と国際関係―在華無線権益をめぐる多国間紛争)
第4部 日中関係史研究の回顧と展望(基調講演 日本人にとっての「中国」;基調報告1 中日関係の現実と最近の中日関係史研究;基調報告2 戦後台湾における中日関係史研究;座談会 新たな日中関係史研究をめざして)
著者等紹介
貴志俊彦[キシトシヒコ]
神奈川大学経営学部教授
谷垣真理子[タニガキマリコ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授
深町英夫[フカマチヒデオ]
中央大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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