「終戦」の政治史1943‐1945

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  • サイズ A5判/ページ数 244,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130262255
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3021

内容説明

戦争と平和の複雑さと微妙さに挑み、膨大な史料から実証的に描きだす戦争終結への苦悩。「終戦派」はなぜ「継戦」を容認し、「継戦派」はなぜ「終戦」を受容したのか。

目次

第1章 統帥権独立の伝統の崩壊―軍部大臣の統帥部長兼任(一九四三年九月三〇日の御前会議―絶対国防圏の設定;大本営の改革構想;昭和天皇の発言とその政治的影響)
第2章 東条内閣の総辞職(昭和天皇と内大臣木戸幸一;サイパンの陥落と反東条運動;昭和天皇と小磯内閣)
第3章 鈴木貫太郎内閣と対ソ外交(本土決戦と対ソ外交;鈴木貫太郎内閣と六月八日の御前会議;沖縄の陥落と昭和天皇の態度の変化;対ソ外交をめぐって)
第4章 ポツダム宣言の受諾(ポツダム宣言の影響;原爆投下の影響;ソ連参戦の影響;連合国回答文の影響)
結論

著者等紹介

鈴木多聞[スズキタモン]
1975年生まれる。1998年東京大学文学部卒業。2005年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員などを経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科学術研究員。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

14
8月15日の終戦に至るまでの政治過程を、東条内閣の時期から追った力作。和平派が継戦派に、継戦派が和平派にと二転三転する複雑な政治状況を丁寧に解きほぐし、昭和天皇の「聖断」まで描き切る筆致はグイグイと読ませる力がある。原爆投下とソ連参戦が与えた影響など、論点が別れる部分についても著者なりの評価を冷静に下しているのではないかと思う。また、全体を通して天皇の持つ影響力や政治力の在り方も印象的。天皇自身の胸の内で、軍部の継戦能力に対する期待よりもアメリカへの信頼が上回ったとき、敗戦が決定的になったのだ。良書。2021/07/26

coolflat

11
戦争末期の政治史は、「終戦派」と「継戦派」の対立を軸に語られることが多い。いわゆる「終戦派」が東条内閣末期に台頭し、彼らの「終戦工作」が成功していくという図式である。すなわち、1944年7月7日にサイパンが陥落すると、水面下で「終戦工作」が行われ、「終戦派」による東条内閣の打倒が成功する。翌年、ドイツが降伏すると、「終戦派」は秘密御前会議を開催し、ソ連を仲介とした「終戦外交」を試みた。さらに、原爆が投下され、ソ連が参戦すると、「終戦派」はこの外圧を利用して、「聖断」によって「継戦派」を封じ込めた、と。2017/09/07

テツ

8
第二次大戦中の日本人だって全員が最期まで本土決戦だの玉砕だのとアホみたいな熱に浮かされていたわけではない。勝てないと理解し、何とかして戦争を終結させ、少しでも良い条件(天皇を含めた国体の維持等)を手にするために努力していた人間もいた。終戦に向かうまでの道程を記録と資料を示しながら丹念に追う文章に引き込まれる。世界の動きはなるようにしかならないし、何かが一度動き出してしまったのなら決定的な悲劇を目にしなければ止まらないのかもしれない。それでも自分自身がその時その場所で最善を尽くさないとな。2023/08/20

takizawa

6
311以降の原発対応と重ねて読むのが一部で流行って(?)いたようで感想ツイートを目にするうちに興味が。強気な精神主義が合理的思考を阻む,起きると困ることは起きないという集団心理に陥っていた…このあたり昔から変わらないのねと酷評されていた。。あまり歴史系の本を読まない私としては原爆投下後の冷静さが奇妙に見えた(淡々と対応法を紹介する新聞,大したことはないと原爆の威力を過小評価する上層部)。本書自体はストイックな研究書で学問分野が違っても参考になる面が多いと思う。2011/06/09

ワッキー提督

4
太平洋戦争後半の陸海軍を中心とした「政治史」として、降伏決定過程を描写し分析する一冊。特に後半のポツダム宣言受諾を巡る過程では、従来の「降伏か本土決戦か」という視座ではなく、降伏の「条件」を巡るせめぎあいとして描いていることが興味深い。また最も論争的なテーマである「原爆かソ連参戦か」については、両方の影響が大きかったことを描きつつも、「もし原爆投下がなければ」という反実仮想的な分析も最後に行っており、それについても複数の視座があり得ると指摘している。2023/08/20

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