出版社内容情報
帝国主義の道具としての医療・公衆衛生や「開発」にともなう環境変化がもたらす疾病とその流行をいかなる文脈でとらえるか。歴史学の立場から検証し、近代アジアをとりまく重要な課題に新たな角度から迫る、問題提起の書。
内容説明
病気と医療の歴史から読み解く近代アジア。未開拓の研究領域を切り開く画期的論集。
目次
第1部 領域と視角(病気と医療の世界史―開発原病と帝国医療をめぐって;開発と疾病;近代アジアにおける帝国主義と医療・公衆衛生)
第2部 事例と比較(「衛生」という秩序;前近代日本の死亡の季節変動;乳児死亡問題の比較社会史;アノフェレス・ファクターとヒューマン・ファクター―植民地統治下のマラリア防遏:インドと台湾 ほか)
著者等紹介
見市雅俊[ミイチマサトシ]
中央大学文学部
斎藤修[サイトウオサム]
一橋大学経済研究所
脇村孝平[ワキムラコウヘイ]
大阪市立大学経済学部
飯島渉[ワキムラコウヘイ]
横浜国立大学大学院国際社会科学研究科
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