目次
1 ケアのいとなみ・死と向きあう社会(生と死の社会学;人命の特別を言わず/言う;ケアの現場―「相互行為」を見出す社会学;死と親密圏;冥福観と福祉国家―スウェーデンと日本の共同墓;共産主義と大量死―ソヴィエト連邦のばあい)
2 ライフサイクルの知恵(ライフサイクルの二重性―逆説・反転・循環;魂のケアと心のケア;たましいのイメージと循環するいのち;死の遺伝子からみた未来;シュタイナーのライフサイクル論―死後の生活も射程に入れて)
著者等紹介
武川正吾[タケガワショウゴ]
東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会学)。1955年生。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学
西平直[ニシヒラタダシ]
京都大学大学院教育学研究科教授(教育人間学)。1957年生。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sayuri Abe
2
一人の筆者が一冊の中で深く掘り下げるタイプの本ではないから致し方ない部分はあるにせよ、それでも一つのテーマを横断的に扱っているので「今まで聞いたことのない話」に出遭うことも出来た。一番有難いのは、参考文献がしっかり記載されているので関心を持った部分に関して読者自身が納得いくまで掘り下げていける点。まあ、普通と言えばフツウだが、いいコト書いてあるのに原典が不明でそれっきりになることもしばしばゆえ…。ライフサイクルを意識して人間観を再考すると、老いや死がそれほどネガティヴなものとは思えなくなってくる。2013/12/16
Masato Mimura
1
死とは生とは何か?癌細胞の増殖は何を意味するのか?死の生殖体の存在。個体とその細胞、宇宙と個体との密接な関係を科学的にメスを入れて論考する。哲学的宗教的では論証できない、死についてようやく研究がはじまった科学の目からの論証は、斬新で新鮮で衝撃的だ。2015/09/25
谷口裕貴
1
死と生は表裏一体。なかなか理解できない話で少しはわかったような気もする。死をとりまく、科学からスピリチュアルなお話まで。自分の頭の中で理解できていることはほんの少しというのはこの文章拙さから伺えるけど、何か、後々理解できてくる本質に触れた。ただ自分の答えにはたどり着けなかった。価値と意味には。ヒントではあるけれど。アポビオーシスの話は、自分の体のなかの死ってことで自分の中で新しい視点2012/11/23
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