出版社内容情報
儒教が〈中国〉を作った.儒学の壮大な「観念の帝国」を洗い出し,中華思想の核心に迫る.経書(カノン)の注釈的思考が,なぜ人倫の教えであり,ときに宗教的機能をも果たすのか.天人相関,天下的世界観,三代の観念装置を解きほぐし,〈中国〉を再考する.
内容説明
中華イデオロギーの起源。儒教が「中国」を作った。ひとり歴史と世界を独占していった儒学のフィクションに挑む。
目次
1章 儒学の形成
2章 天と人との相関
3章 天下の構造
4章 道の行われた時代
5章 儒学の経書とは
付章 文献案内
著者等紹介
関口順[セキグチジュン]
1945年仙台市に生れる。1970年東京大学文学部卒業。現在、埼玉大学教養学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。