出版社内容情報
司馬遷はどのように構想し,どのような方法で中国最初の歴史書『史記』を完成させたのか.考古学や歴史地理の最新の研究成果をもとに,実地調査によってその生涯を追体験し,時代のうねりと著述とのかかわりを読みとき,新しい司馬遷像を描き出す.
内容説明
激動の時代に生きた父子の生涯を現地にたどり、『史記』に託されたメッセージを読み解く。最新の研究成果による新たな司馬遷像。
目次
プロローグ 司馬遷のふるさとから
第1章 司馬氏の家系
第2章 武帝の即位
第3章 改革のはじまり
第4章 二十歳の旅行
第5章 郎中の時代―父と子の運命
第6章 太史令と修史―第一期
第7章 通史の展開―第二期
第8章 『太史公書』の成立―第三期
エピローグ ふたたび司馬遷のふるさとへ
著者等紹介
藤田勝久[フジタカツヒサ]
1950年山口県に生まれる。1978年京都府立大学文学部卒業。1985年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、愛媛大学法文学部教授、博士(文学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。