出版社内容情報
敦煌文献はじめ一次史料をもとに,第一人者が情熱をこめて書き下ろすチベット学のすべて.上巻は探険史をたどって外側から,次にチベットの内側から風習と文化一般を紹介.下巻は波瀾にみちた小国家経営の歴史,さらにインド以来の仏教の正統を復権する意欲的な試み.(上)1旅行者の目から,2チベットの文化(一妻多夫,葬礼,暦法,占い,医学,伝説など),(下)3チベットの歴史(ヤルルン王家の興り,吐蕃王国,ダライラマ政権~),4チベットの宗教(ポン教,仏教,僧の生活など) 毎日出版文化賞受賞
目次
第1章 旅行者の目から(カトリック修道士の報告;異端の影を尋ねて;ラマたちの宗教;チベット学の誕生;入蔵した日本人―河口慧海、能海寛、成田安輝、寺本婉雅)
第2章 チベットの文化(一妻多夫;葬礼;活仏;暦法;占い;医学;行政機構;法律;言語;伝説;文学;芸能;年中行事;造形美術)