福祉と正義

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福祉と正義

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  • サイズ B6判/ページ数 299,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130101103
  • NDC分類 331.74
  • Cコード C3010

出版社内容情報

「オリジナルであるということは、論争的だということだ」(セン)───新たな正義論を展望する理論的対話の試み。センの思想理解にも有益な書。

内容説明

本書は経済学の落とし子です。ただし、福祉はひとの善き在りよう(well‐being)の実現を希求し、正義はその実現のあり方を問います。福祉と正義は、エコノミック・シンキング(経済学的思考)のさらなる展開と、その細心かつ大胆な転回を要求するでしょう。

目次

アマルティア・セン―近代経済学の革命家
1 個人の権利と公共性(民主主義と社会的正義―公共的理性の到達地点;“自由への権利”再考)
2 正義の条件―義務と相互性(帰結的評価と実践理性;正義と公共的相互性―公的扶助の根拠)
3 正義の位相(開かれた不偏性と閉ざされた不偏性;ローカル正義・グローバル正義・世代間正義)
福祉と正義

著者等紹介

セン,アマルティア[セン,アマルティア][Sen,Amartya K.]
1933年生まれ。1959年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで博士学位取得。現在、ハーバード大学哲学・経済学教授、東京大学名誉博士。エコノメトリック・ソサエティ会長、アメリカ経済学会会長、国際経済学会会長などを歴任

後藤玲子[ゴトウレイコ]
1958年生まれ、1998年一橋大学大学院経済学研究科理論経済学専攻博士課程修了。博士(経済学)。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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roughfractus02

1
本書は、個人の権利と公共性、正義の条件、正義の位相の3部から成り、センの論文の背景を後藤が整理し、日本の現状に照合する形で進む。民主主義を基礎付ける正義論を福祉(Welfare)からアプローチする本書は、既成の福祉制度を改善を促し、その考え自体の再検討を促す。制度を支える功利的帰結主義的評価に対して動機、過程、立場を導入した広義の評価を求め、潜在能力理論から社会契約論的推論モデルを開かれたものにするために、本書は功利主義的な座標平面的世界モデルを多層化し、個々の幸福(Well-being)に焦点を当てる。2020/07/16

Tomoko

1
ロールズの正義論がどうやったら現実の枠組みとして(福祉の観点として)反映されるのかということがちょっと分かった。 価値観の話しでもあると思うし、理論上の話しな気もするけどこういう風に世の中の不正義をどのように解消するのかっていうことをもっと多くの人が話し合うことが大切だと思う。2013/03/02

アコ

0
ななめ読み。 すごく大切な事が書かれている気がするが、私には難易度が高かった。この領域の本を何冊か読んでから再度チャレンジしたい。2018/01/03

Ishida Satoshi

0
読了。ノーベル経済学賞センの著作。個人の暮らしの良さや豊かさとしての福祉に関する議論を通じて、格差を是正する正義のあり方に体当たり。格差原理を解釈するにあたって「最も不遇な人々」とは何かを解釈します。他にも多くの著作で語られていますが、センにとって、「貧困」とは、単に低所得や経済的困窮ではなく、何かをなしうる潜在能力が喪失している状態。センは個人が能力を発揮して生を生きられることこそが人間の実質的自由であると考えます。人間の潜在能力を開花する機会を将来にわたって奪う環境問題、貧困問題、統治の脆弱性を克服す

壱萬弐仟縁

0
潜在能力の要点は、①本人が選択した状態かその評価に基づいて最大な状態で、機会集合に着目、②財やサービスの配分を福祉の点で評価する、③ニーズと自由を不可分の観念とする(20-23ページ)。その福祉的自由とは、疫病から逃れ、栄養充足し、自由に移動でき、考えを適切に表現し、情報を理解するなど、基本的能力の豊かさを表す(77ページ)。非受給低所得母子世帯の生活の厳しさ(142ページ)のことは本当に同情したい。次世代の潜在能力を開花する機会を剥奪する環境問題、貧困問題、放射能問題という三重苦を福祉と正義で制御する。2012/07/09

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