出版社内容情報
本事典は,中国の思想文化を形づくる最も主要な術語を全方位的に取り上げ,その歴史的生成と意味の変遷を見渡そうとしている.それぞれが政治,経済,社会などの大きな歴史のうねりを背景として,どのように評価を変え,どのように連結しあって展開してきたか.読者がこれらの「概念史」の合間を縫って,知の枠組みを読みとき,ここから旧き知恵と新しい〈知〉への示唆とを読み分けられることを願ってやまない.
内容説明
本書は、中国思想史のうえで最も基本的な六十六の概念について、その歴史的生成と意味内容の変遷を解説するものである。その範囲は狭義の思想史に限らず、思想文化のすべての領域にわたり、体系的な“知”の枠組を構成している。
目次
1 宇宙・人倫
2 政治・社会
3 宗教・民俗
4 学問
5 芸術
6 科学
著者等紹介
溝口雄三[ミゾグチユウゾウ]
1932年名古屋に生れる。1958年東京大学文学部卒業。1981年東京大学文学部教授。現在、大東文化大学教授、東京大学名誉教授
丸山松幸[マルヤママツユキ]
1934年台北に生れる。1957年東京都立大学人文学部卒業。1983年東京大学教養学部教授。現在、共立女子大学教授、東京大学名誉教授
池田知久[イケダトモヒサ]
1942年朝鮮に生れる。1965年東京大学文学部卒業。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。