出版社内容情報
イスラムはなによりもまず宗教であり，その宗教としての本質を見失っては，イスラム社会の綜合的な把握は出来ない．本書は，聖典，予言者，共同体など宗教上の重要な個々のトピックについて語りながら，イスラムの全体像を浮び上らせようと試みた．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
の
2
イスラム文化圏の教義思想と激動の歴史を追っていく入門書。出版されたのが30年以上前のことなので現代の中東と欧米の対立には触れていないものの、（マスメディアを含んだ）日本人の「間違った」イスラム認識を改めさせてくれるにはいい教材。しかし、所々著者の主張が偏っており、この本で言われているように「世界中の人がイスラム教に入信すれば平和になる」と考えるのは難しく、また実際の信者はもっと緩やかな繋がりを求めているのではないのだろうかと、少々疑問が残った。2011/04/15
