明清と李朝の時代

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明清と李朝の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 462p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034127
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

目次

1 東アジア世界の地殻変動
2 明帝国の広がり
3 両班の世紀―十六世紀の朝鮮
4 後期明帝国の光と影
5 華夷変態
6 朝鮮伝統社会の成立
7 清朝の平和
8 新たな挑戦者たち―李朝末期の朝鮮
9 盛世から危機へ
10 ヒトと社会―比較伝統社会論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

21
中国の明・清朝と李氏朝鮮の歴史を概説している。どちらも政治史・文化史の記述バランスが良い。清の康煕帝・雍正帝・乾隆帝の3代に渡る名君の時代は興味深かった。特に、康煕帝の仕事熱心さを示す早朝政務のエピソードが微笑ましくて好きだ。また清朝の文学作品を紹介する部分は思わずクスリとするほど面白かった。李朝の解説では、「眉岩日記」という官僚の日記から当時の社会状況を考察している。こちらも人々の日常が窺えて良かった。2015/07/31

sine_wave

13
隣国の事でありながら、中国(明・清)や朝鮮(李朝)の歴史にこんなにも疎かったのかと反省しきりに思いながら読んだ。朝鮮(韓国)の訓民正音(ハングル)が創製されたのが15世紀であること。また、清が漢人をも包摂した国であること。2021/08/31

ピオリーヌ

12
明清と李氏朝鮮というほぼ同時代の王朝の二本立て。記述の分量は半々となっており、李氏については詳細な記述が続き、両班の成立、明清の科挙との差異等興味深く読めた。また明清に関してはコンパクトながら明瞭な内容で入門書として太鼓判を推せる内容。ただ期間が同一であるとはいえ、明清と李氏朝鮮が同分量というのはいささか失敗に感じる。明清7、李氏朝鮮3程の分量が妥当ではないだろうか。2020/09/17

穀雨

8
中国史では明の建国から白蓮教徒の乱まで、朝鮮史では李氏朝鮮の建国から興宣大院君の登場までの時期が取り上げられている。明末には農村の疲弊の上に都市の繁栄が成り立っていたのが、清代に入るとむしろ農村の方が豊かになっていくという構図は興味深かった。元といい清といい、征服王朝の政策は漢民族には比較的やさしかったのだろうか。一方、李氏朝鮮の歴史はやはり両班間の果てしない党争に彩られるが、内部対立はどの組織にもあるものだと思うので、逆にいえばそれだけ平和だったということか。2020/08/23

訪問者

3
明、清時代の中国史と李朝朝鮮の歴史が交互に綴られていく。特に朝鮮史はこれまでほとんど知らなかった分野であり、なかなか興味深く面白かった。2021/11/12

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