出版社内容情報
〈ジウ〉サーガ×姫川玲子 誉田哲也の二大人気シリーズが、衝撃のコラボレーション、待望の文庫化!
沖縄での活動家死亡事故を機に「反米軍基地」デモが全国で激化した2月、新宿署の東弘樹警部補は、「左翼の親玉」を取調べることに。その直後、異様な覆面集団による滅多刺し事件が起こる。被害者は歌舞伎町セブンにとってかけがえのない男――社会に蔓延る悪意の連鎖を断ち切るべく、東とセブンの共闘が始まる!
『硝子の太陽N ノワール』を改題。掌篇小説「歌舞伎町の女王?再会?」を収録。
誉田哲也[ホンダテツヤ]
著・文・その他
内容説明
沖縄の活動家死亡事故を機に反米軍基地デモが全国で激化する中、新宿署の東弘樹警部補は、「左翼の親玉」を取調べていた。その矢先、異様な覆面集団による滅多刺し事件が発生。被害者は歌舞伎町セブンにとって、かけがえのない男だった―。『硝子の太陽N ノワール』を改題し、短篇「歌舞伎町の女王―再会」を収録。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
169
★★★★★★★★☆☆姫川シリーズの『ルージュ』と対をなす<ジウ>サーガシリーズ第8弾。不可解な上層部からの指示により左翼の親玉・矢吹を取り調べることとなった新宿署の刑事・東。その矢先に謎の覆面集団による記者殺しが発生するが、被害者は東のよく知る男だった…。なぜその男は殺されなければならなかったのか。歌舞伎町の秩序を護る〝歌舞伎町セブン〟が導き出した答えとは。単純な記者殺しが『ルージュ』を踏まえて読むと俄然立体感を増す。法に縛られない彼らも大概の悪人だが、「俺は…外道は、赦さない」という陣内の言葉に痺れた。2023/06/11
のり
160
ルージュとノワールの合わせ鏡。こんな発想する誉田さんスゴすぎ。社会問題の沖縄・反米軍基地デモを背景に次々と起きた事件。セブンメンバー「上岡」を殺した犯人を追う警察だが…「東」も気にする事件だが、別件で身動きが…仲間を失った歌舞伎町セブンの面々の失意が伝わってくる。最も敵にまわしてはいけない人達に狩られる方になった犯人グループ。所詮、役者が違う。「陣内」と「東」の取引も双方にとって危険なものだったし、この先の折り合いのつけ方も興味深い。2019/01/20
TAKA
135
悲しみや苦しみ、憎しみに、怒り。そんなものの二つや三つ、いつも肚の底に転がしておくくらいで、人間はちょうどいい。東刑事と姫川のコラボはほんのちょっとでした、残念。歌舞伎町セブンの上岡が早々と退場してしまい、これも残念。上岡の弔いともいうべき物語。ダムドを飛ばして読んでいることに気づいちまった。これもまたまた残念。東がセブンの一員になりそうな伏線ですね。しかしながらこのシリーズは癖になりますなあ。姫川も歌舞伎町セブンも追っていきますよ。2021/04/26
chinayo
123
歌舞伎町セブンが活躍。こちらは必殺仕事人って感じで、最後の最後にキメタ!2019/01/20
金吾
116
○誉田さんの話は面白いですが内容をすぐに忘れてしまいますので、ルージュの記憶があるうちに一気に読みました。展開がスピーディーでありルージュではわからなかった部分もわかり良かったです。ジウシリーズも今の記憶があるうちに読んでみようと思いました。日米安保の話はなかなか難しいなと思いました。2021/03/18