中公新書<br> 韓国のイメージ―戦後日本人の隣国観 (増補版)

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中公新書
韓国のイメージ―戦後日本人の隣国観 (増補版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121912695
  • NDC分類 221.07
  • Cコード C1230

内容説明

今日の日本人の韓国像は、一方に文化相対主義的理解があれば、他方に伝統的蔑視があり、イデオロギー的立場からの賞賛や沈黙の一方に、若い文化的関心層があって一様ではない。それでは、戦後日本の韓国像はどのように変化してきたのか。戦後日本人の韓国観の変遷を二十年ごとの三つの時期区分で論じた名著に、今回新たに四つめの時期となる「韓流の時代」を論じる章を増補し、あの狂騒の時代を歴史のなかに位置づける。

目次

第1章 変化するイメージ
第2章 関心型
第3章 戦後イメージの原型
第4章 独裁国家の行方
第5章 似て非なる国
第6章 共存するイメージ
第7章 時は流れる

著者等紹介

鄭大均[テイタイキン]
1948年(昭和23年)、岩手県に生まれる。立教大学とUCLAで学ぶ。81年に渡韓、啓明大学校外国学大学副教授等を経て95年に帰国、現在、首都大学東京・人文科学研究科教授。ナショナル・アイデンティティ、エスニック研究専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

10
初版は1995年で、増補版は2010年。この間の韓国(と中国)の変化が激烈なので、本書の半分くらいは過去となっている。増補部分に「反共ナリショナリズムの国が、民族ナショナリズムの国に変わった」。またちょうどウォン安の恩恵で韓国経済がイケイケだった頃なので増補部分はやや過大評価なとこもある。2018/09/08

おらひらお

5
1995年初版。韓国のイメージの時期的変遷を概観し、その認識の変化をみたものです。進歩派の認識がドグマの中で終始しているのに対し、古代史型の認識は素直な韓国観を提示しているのが対照的でした。いくつか進歩派の韓国関係の本にも目を通しましたが、どれもどこかに違和感を感じていましたが、本書を通じてその違和感の原因がわかりました。2013/07/19

ぽん教授(非実在系)

2
戦後直後から現在までの日本国内での韓国へのイメージの変遷を追った内容で、資料的価値が非常にある本である。初版である1995年段階ではなかった韓流ブームを増補版では扱っているが、好感と否定の振幅という意味ではそれまでの流れと同じことの繰り返しに過ぎない、と著者は冷静に言う。 日韓対立の原因のうち多くを日本の進歩派の行動から見出そうとする著者は、恐らく日韓論を生業とする中で相当に嫌な思いを進歩派によって受けてきたのではないかと思われるが、これについて別の本で書いてほしいと思う。2014/05/28

青ポス

1
1995年の本と古いが、戦後から90年代の韓国、北朝鮮と日本の、それぞれがそれぞれに抱くイメージを引用中心で記述した本。増補版が出ているらしい。2022/03/20

HANA

1
日本における韓国観の変遷を記述している。北朝鮮が地上の楽園と知識人のセンセイに持ち上げられていたのはよく聞くが、韓国が暗黒大陸の如く扱われていたのはあまり知る機会がなかった。今からだと想像がつかないなあ、もっとも私が生まれる以前の話であるが。本書内に紹介されたどの評を読んでも、韓国を語るというより自分のイデオロギーを語っているような気がする。自称進歩的知識人の文には特にそれが顕著。ドグマに縛られた文など読む価値がないといういい見本であった。2010/10/19

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