出版社内容情報
法人化の現場で7年。想像を絶する「壁」に対して「素人指揮官」が行った奮闘の数々を描き、解決すべきアクチュアルな課題を示す。
内容説明
40年間研究だけをしてきた基礎医学者が、突然、地方国立大学の学長に。法人化の混乱、抵抗する教員、文科省の圧力、予算削減のなかで奮闘する落下傘学長。データを駆使した現場報告。
目次
落下傘降下
遠山プラン―高等教育のグランド・デザイン
国立大学法人化―国立大学包囲網
法人化で何が変わったか1―システム改革
法人化で何が変わったか2―削られる予算
岐阜大学の試み―思いつき学長
教育に軸足を置く―大学の原点
附属病院の危機―破綻のスパイラル
事務局―支配する組織から支持する組織へ
拡大する大学間格差―東大一人勝ち
学長の生活日誌―忙中閑あり
著者等紹介
黒木登志夫[クロキトシオ]
1936(昭和11)年東京都生まれ。60年東北大学医学部卒。東北大学助教授、東京大学医科学研究所助教授を経て、同教授(84~96年)。この間、米国ウィスコンシン大学留学、WHO国際がん研究機関(フランス・リヨン市)勤務。96~2001年昭和大学教授。01~08年岐阜大学長。08年4月から日本学術振興会(独立行政法人)・学術システム研究センター副所長、世界トップレベル研究拠点プログラム・ディレクター。東京大学名誉教授、岐阜大学名誉教授、日本癌学会会長(2000年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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