中公新書<br> ミュージカルの歴史―なぜ突然歌いだすのか

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中公新書
ミュージカルの歴史―なぜ突然歌いだすのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027023
  • NDC分類 775.4
  • Cコード C1274

出版社内容情報

物語と台詞、そして歌で成り立つ舞台、ミュージカル。ヨーロッパの歌劇と大衆的な娯楽ショーをルーツに、アメリカで誕生した。本書は娯楽ジャンルとして成長してきたミュージカルの本質を、音楽に注目して探る。オペラとミュージカルの違い、楽譜やレコードによる流通、ティン・パン・アレーの音楽供給システムとの協同、ポピュラー音楽の流行との連動とずれ、映画やドラマの劇伴音楽との異同を視野に入れて立てる「なぜ突然歌い出すのか」という問いは、言葉と音楽という古くからの問題の新しい地平を拓く。

内容説明

物語、台詞、歌で構成される舞台、ミュージカル。ヨーロッパの歌劇と大衆的な娯楽ショーをルーツに、一九世紀アメリカで誕生した。本書はその本質を音楽に注目して探る。ティン・パン・アレーのブロードウェイへの音楽供給から、一九二〇年代のラジオの流行、統合ミュージカルの成立、六〇年代のロックの影響、八〇年代に隆盛するメガ・ミュージカル、そして2.5次元へ。歴史を辿りつつ「なぜ突然歌いだすのか」という最大の謎に迫る。

目次

序 言葉か音楽か―古くて新しい問題
第1章 歌の世界と台詞の世界
第2章 芸術としてのオペラ・娯楽としてのオペラ
第3章 劇場とポピュラー音楽
第4章 ブロードウェイ・ミュージカルの確立
第5章 音楽によるミュージカル革命
第6章 音楽とサウンドが作るドラマ
終章 ポピュラー文化としてのミュージカル
補遺 ナンバー解説―音楽の役割

著者等紹介

宮本直美[ミヤモトナオミ]
1969年東京都生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了、東京大学人文社会系研究科社会学専門分野修士課程・同博士課程修了。博士(社会学)。専門は音楽社会学・文化社会学。東京大学大学院人文社会系研究科助手などを経て、立命館大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

124
NHKのミュージカル仕立ての人形劇を見ていたので、本物の舞台を観るようになっても突然歌いだすことに違和感はなかった。しかし改めてその歴史を辿ると、オペラからオペレッタを経て音楽の大衆化が進んだアメリカで音楽劇が成立するまで様々な要素が絡み合って「統合」され成熟していくプロセスは、それ自体が一編のミュージカルのようにドラマチックだ。ロックなど新しい音楽や音響技術の発展がさらに革新を進め、何でもありの商業演劇に振り切ったことで活性化している。人にもエンタメにも歴史があって発展しているのだと再認識させてくれる。2022/09/03

Shun

37
サブタイトルの”なぜ突然歌いだすのか”に対する純粋な興味から読んでみました。舞台芸術の一つとして古くはヨーロッパの歌劇をルーツとして、現代アメリカで興ったロック音楽 や大衆向けのショーといった要素が絡み合って誕生したとされる。演目のベースとなるのは小説や詩といった物語ですが、舞台上の演者たちが台詞と歌でその喜怒哀楽を観客の視覚と感情にダイレクトに伝え大衆向けに広まっていった。演劇の途中で突然歌い出すという一見不自然な形式についての解説の他、その歴史と人気を博す契機となった作品解説などが充実していました。2023/03/07

ヨーイチ

33
ミュージカルは結構好き。何せ70から80年代の演劇評論では「もっとミュージカルと笑を」って主張する先生方が多かった。あと「歌って踊れる俳優の養成」とかも目標の様になっていた様に思う。結果つかこうへいを尖兵とした小劇場では質はともかくとして笑で満たされることになった。同じくミュージカルの敷居も大分低くなって今に至る。「キャッツ」の定着はエポックだったと思う。東宝も頑張って「レミゼ」のロングランでいい評判を聞く。多分今の人は歌も踊りも格段に上手くなっているのだろう。大スターが生まれて居ないのが寂しいけれど。2022/10/10

yyrn

30
親戚に宝塚歌劇が大好きな叔父さんがいたが、普段の印象と全然違うので、申し訳ないが、少し気持ち悪く感じていたw。だから一番好きな映画は「サウンド・オブ・ミュージック」65だと他人に話したことはないw。▼私は、突然歌い出すことは感情の発露、舞台表現の一種だと感覚的に受け止めていたので、何の違和感も抱かずに演劇や映画を鑑賞してきたが、なぜ突然歌い出すのか?というウマイ副題に釣られて読んでみると、韻をふむ詞や台詞の表現が古代演劇からあって(それがオペラにつながって)その後、ある理由から日常使いの言葉があとから⇒2023/01/14

崩紫サロメ

24
副題の「なぜ突然歌い出すのか」という問いに対して、音楽史の中で音楽と物語の連続と断絶の問題として答えていく。また、音楽劇というものは古代ギリシア等非常に古い形式であるが、何故歌で物語を綴るというジャンルが残ったのか、という問い立ても興味深い。20世紀にブロードウェイでは台詞と歌のスムーズな統合が目指されたがロックの興隆によりJCSのように音楽先行のロックオペラという形が現れ、今も猶ミュージカルのあり方は多様化している。その多様性と変化の受容がミュージカルの「生きた伝統」となりつつある。2022/09/08

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