中公新書<br> 南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

個数:
電子版価格
¥990
  • 電書あり

中公新書
南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月24日 08時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026675
  • NDC分類 222.046
  • Cコード C1222

出版社内容情報

中国の南北朝時代とは、五胡十六国後の北魏による華北統一(439年)から隋の中華再統一(589年)までの150年を指す。北方遊牧民による北朝(北魏・東魏・西魏・北斉・北周)と漢人の貴族社会による南朝(宋・斉・梁・陳)の諸王朝が興っては滅んだ。北朝と南朝の抗争や、六鎮の乱や侯景の乱といった反乱が続き、仏教弾圧や専制君主による「暴政」も頻発した一方、漢人と遊牧民の文化が融合した転換期でもあった。激動の時代を活写する。

目次

序章 西晋の崩壊と代の興亡―五胡諸政権(1 西晋の崩壊と漢の勃興;2 代国の成立と滅亡)
第1章 北魏の華北支配―北朝1(1 拓跋珪の北魏建国;2 太武帝の華北統一と崔浩の蹉跌 ほか)
第2章 新たな「伝統」を創った宋―南朝1(1劉裕の宗建国;2 「伝統」の創出と粛清の嵐;3 宗・斉の文化)
第3章 孝文帝の中国化政策の光と影―北朝2(1 馮太后の諸改革と華北支配の浸透;2 孝文帝の中国化政策―洛陽遷都・礼制・官制・習俗;3 洛陽の栄華と門閥政治)
第4章 東魏と西魏の死闘―北朝3(1 六鎮の乱と爾朱栄の専横;2 東魏の権臣高歓の苦悩―勲貴と漢人貴族の狭間で;3 西魏の権臣宇文泰の復古政策―遊牧的官制と『周礼』制)
第5章 皇帝菩薩蕭衍と波乱の男候景―南朝2(1 梁の建国と天監の改革;2 皇帝菩薩の光と影)
第6章 もう一つの三国時代(北斉・北周・陳)―北朝4・南朝3(1 北斉―激化する権力闘争;2 北周―華北統一への道程;3 陳―南朝最後の王朝)
終章 南北朝時代のダイナミズム

著者等紹介

会田大輔[アイダダイスケ]
1981年生まれ、東京都出身。2013年、明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(史学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、明治大学・東洋大学・山梨大学等非常勤講師。専攻は中国史(南北朝隋唐史)。第35回東邦学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

113
《相互刺激が産み出すダイナミズム》北魏の華北統一(439)から隋の中華統一(589)までの中国における南北朝時代についての通史です。政治的事象を南北交互に叙述しながら、文化的・経済的事柄も述べていく割りとオーソドックスな構成。しかし、随所で著者のものを含む最新研究成果が引かれており刺激的です。①南北朝とも王朝交代期のみならず、1つの王朝内でも皇帝暗殺が頻発するのが目に付きます。皇帝の側でも殺されるのを恐れて、粛清や虐殺を日常茶飯事にする暴君が目を引く。(斉・明帝、北斉・文宣帝など)(1/4)2022/01/16

パトラッシュ

112
五胡十六国から南北朝にかけての中国王朝興亡史は、十以上の国が並立した最も不可解な時代だ。英雄も大戦もなく、血なまぐさい権力闘争と滅ぼし合いに明け暮れるのが百年以上も続いたのだから。日本の戦国時代など児戯かと思えるほど激動期が長く続いたのは、政治や民族や宗教が固定化しなかった時期だからこそだとわかる。狭い日本では伝統や血統に従っていればひとまず安心な部分もあったが、広大な大陸では力だけが正義という現実が骨身にしみていたのだ。現在の共産党による容赦ない統治も、無慈悲な歴史の果てなのだと痛感させられた。2021/11/23

サアベドラ

54
最新の研究成果を取り入れた南北朝時代の通史。2021年刊。著者の専門は北周官制史。北朝は遊牧民で南朝は貴族という古い見方や、近年の見立てである拓跋遊牧国家としての北朝諸王朝という見方、この2つに対し本書は北朝で行われた遊牧民と漢人の共同や南朝で創出された新しい伝統といったトピックを取り上げて、より解像度の高い見方を提示している。複雑で等閑視されがちな時代であるが、遊牧民と漢人がせめぎ合い、新しい中世的中国を生み出したダイナミックな時代であることが理解できた。無残な死が多すぎる血塗れの時代ではあるが。2022/01/05

巨峰

53
五胡十六国の話は南北朝期への導入で、南北朝のことがメイン。解りにくい時代をできるだけわかり易くその前とは違うその後の中国に続く時代であるとよく分かりました。人としては、幼い皇帝が廃位したあと尽く殺されるのが哀れを感じる。十五、六の子供ばかりなんだぜ2022/03/13

Tomoichi

52
三国志の時代が司馬氏の晋による統一で終わるから隋による中華統一までの時代って知識がすっぽり抜け落ちていたので購入。しかし想像以上に短命王朝と殺し合いでグチャグチャ。ある意味三国志より面白いんじゃないかな。2021/11/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18675355
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。