出版社内容情報
家族を介護する夫や息子などはすでに100万人を突破。ケアの実態を明らかにし、介護者が集う各地のコミュニティの活動を紹介する。
内容説明
かつて女性中心で行われてきた家族の介護。今では男性(夫や息子など)が担い手の3分の1を占めるが、問題は少なくない。孤立し、追い詰められた男性介護者による虐待、心中などの事件は後を絶たない。他方で介護離職を余儀なくされる人もいる。本書は、悲喜こもごものケアの実態、介護する男性が集い、支え合う各地のコミュニティの活動を、豊富なエピソードを交えて紹介。仕事と介護が両立できる社会に向けた提言を行う。
目次
第1章 「真人間の世界へようこそ!」―ネットワークの10年
第2章 江戸の親孝行から『恍惚の人』まで―介護する男たちはどう語られてきたか
第3章 嫁はもう「絶滅危惧種」!?―家族と介護の変容
第4章 団塊ジュニアの「不安」―仕事と介護のストレス
第5章 「もっと群れよう、男たち!」―介護と「男の修行」
終章 介護のある暮らしを社会の標準に
著者等紹介
津止正敏[ツドメマサトシ]
1953年(昭和28年)、鹿児島県に生まれる。立命館大学産業社会学部卒業。同大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。社会学修士(立命館大学)。専門は社会福祉、地域福祉。京都市社会福祉協議会に20年間勤務したのち、研究職に転じた。2001年より立命館大学産業社会学部教授。「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」を立ち上げ、事務局長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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