出版社内容情報
「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう国家が支援するべきだ」と考えるリベラル。17世紀西ヨーロッパの自由主義を出発点として、第二次世界大戦後は先進国に共通する立場となった。しかし、1970年代以降は新自由主義や排外主義による挑戦を受け、苦境に陥っている。はたしてリベラルは生き残れるのか。具体的な政策を交えつつ、歴史的な変遷と現代の可能性を論じ、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。
内容説明
混迷の時代に探る新たな「可能性」。17世紀の自由主義から現代日本まで、ケインズ・ロールズによる刷新、1968年の社会運動、ポピュリズムに奪われた支持層、日本での挫折―歴史、思想、政策から考える。
目次
第1章 自由放任主義からリベラルへ
第2章 新自由主義vs.文化的リベラル
第3章 グローバル化とワークフェア競争国家
第4章 現代リベラルの可能性
第5章 排外主義ポピュリズムの挑戦
第6章 日本のリベラル―日本のリベラルをどうとらえるか
終章 リベラルのゆくえ
著者等紹介
田中拓道[タナカタクジ]
1971年、兵庫県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、フランス社会科学高等研究院DEA課程修了、北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。北海道大学法学部講師、新潟大学法学部准教授などを経て、2010年より一橋大学大学院社会学研究科准教授、15年より同教授。専門は政治理論、比較政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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