中公新書<br> リベラルとは何か―17世紀の自由主義から現代日本まで

個数:
電子版価格
¥902
  • 電書あり

中公新書
リベラルとは何か―17世紀の自由主義から現代日本まで

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月20日 07時41分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026217
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C1231

出版社内容情報

「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう国家が支援するべきだ」と考えるリベラル。17世紀西ヨーロッパの自由主義を出発点として、第二次世界大戦後は先進国に共通する立場となった。しかし、1970年代以降は新自由主義や排外主義による挑戦を受け、苦境に陥っている。はたしてリベラルは生き残れるのか。具体的な政策を交えつつ、歴史的な変遷と現代の可能性を論じ、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。

内容説明

混迷の時代に探る新たな「可能性」。17世紀の自由主義から現代日本まで、ケインズ・ロールズによる刷新、1968年の社会運動、ポピュリズムに奪われた支持層、日本での挫折―歴史、思想、政策から考える。

目次

第1章 自由放任主義からリベラルへ
第2章 新自由主義vs.文化的リベラル
第3章 グローバル化とワークフェア競争国家
第4章 現代リベラルの可能性
第5章 排外主義ポピュリズムの挑戦
第6章 日本のリベラル―日本のリベラルをどうとらえるか
終章 リベラルのゆくえ

著者等紹介

田中拓道[タナカタクジ]
1971年、兵庫県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、フランス社会科学高等研究院DEA課程修了、北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。北海道大学法学部講師、新潟大学法学部准教授などを経て、2010年より一橋大学大学院社会学研究科准教授、15年より同教授。専門は政治理論、比較政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

72
どんなイデオロギーも、受け取る側の政治経済歴史的立場の違いで解釈される。リベラリズムもファシズムとの戦いを経て西側世界共通の理念にまでなったが、グローバル化や情報化など時代の変化に対応できなくなりつつある。そんなリベラル政治への不満が権威主義やポピュリズムの台頭を招いた欧米の状況を見ながら、日本政治におけるリベラルの可能性を理論的に再検討する。インサイダーとアウトサイダーを超えた利害を集約するため、リベラルを再構築せねばとの結論は正しいと思う。そこまで広範な政治勢力を結集できる政治家は出てきそうにないが。2021/03/22

Sam

52
一口に「リベラル」といってもその意味するところは実に多様でありきちんと理解できている自信は全くなかったが、本書ではその出自や歴史、新自由主義などとの政治的・経済的な政策含意の違い、現代のリベラルが直面している多方面からの挑戦、日本におけるリベラルの位置付けの特殊性といったものを手際良く整理してくれており、とてもよく理解することができた。「価値の多様性を前提に誰もが自由に生きることを認め、国はそれを支えるべく一定の再分配を行う」というリベラルの理念が普遍的かつ可能性に満ちたものであると改めて感じた次第。2021/08/27

kei-zu

32
「新自由主義」と「リベラル」。ともに「自由」という言葉を内在しながらその語の使われる局面は、正反対と言ってよい。 本書は、「リベラル」の語に込められた意味を歴史から解きほぐし、世界の潮流の分析を経て、現在の日本の状況を説明する。 「おわりに」で著者は、現在におけるリベラルの語の使われ方に対し「あまりの混乱ぶりに目が眩む思いがした」と書いている。 本書は、コンパクトなサイズで思想的・歴史的な流れについて概観できる。2021/11/02

venturingbeyond

27
「リベラル」を自称する人は数々あれど、それぞれが異なる規範的立場を「リベラル」と称し、何を「リベラル」とするのか、その核心がはっきりしない鵺のように思われがちな「リベラル」概念を、まずは20世紀の社会権保障を担う福祉国家の構想とともに確立されたものとして定置する。そして、WW2後のリベラル・コンセンサスの黄金期から、「リベラル」が退潮していく20世紀最後の四半世紀への移行を、社会構造の変化との連関の下に的確にまとめ、現代における「リベラル」変容の見取図を示し、その可能性を説く一冊。2021/02/27

おおにし

26
(読書会課題本)日本のリベラルは護憲・平和主義を標榜する”進歩的知識人”たちのグループという印象で政治的勢力になれていないと感じる。戦後、保守政党が日本型福祉国家を導入してそれなりの福祉社会を作り上げてきた日本では、真のリベラル派が育たなかったことが原因の一つだ。グローバル化による福祉国家破綻後も、リベラルという言葉は政界再編の離合集散のシンボルでしか使われていないところに日本リベラルの悲しい状況がある。欧米では排他主義ポピュリズムがリベラル勢力を脅かしているが、日本では果たしてどうなるだろうか。2022/05/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17037836
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品