中公新書<br> ビザンツ帝国―千年の興亡と皇帝たち

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ビザンツ帝国―千年の興亡と皇帝たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025951
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C1222

出版社内容情報

千年以上にわたるビザンツ帝国の歴史。本書は、文字どおり波瀾万丈・有為転変の連続であった、その軌跡を描き出す試みである。個性豊かな皇帝が登場し、過酷な政争や熾烈な外交および戦争が展開された歴史は、ダイナミズムに富んでいる。コンスタンティノープルの発展、帝国が各地に及ぼした影響、十字軍との関わりなど、豊富な論点を踏まえて、帝国の内実を描き出す。

内容説明

アジアとヨーロッパをつなぐ首都コンスタンティノープルを中心に、千年以上にわたる歴史を刻んだビザンツ帝国。ローマ帝国の継承国家として地中海に覇を唱えた4世紀頃から、イスラム勢力や十字軍に翻弄される時期を経て、近代の到来目前の1453年に力尽きた。賢帝や愚帝がめまぐるしく登場し、過酷な政争や熾烈な外交および戦争を展開する一方、多様な文化が花開いた。波瀾万丈の軌跡をたどり、この帝国の内実を描き出す。

目次

序章 ビザンツ世界形成への序曲―四~六世紀
第1章 ヘラクレイオス朝の皇帝とビザンツ世界―七世紀
第2章 イコノクラスムと皇妃コンクール―八世紀
第3章 改革者皇帝ニケフォロス一世とテマ制―九世紀
第4章 文人皇帝コンスタンティノス七世と貴族勢力―一〇世紀
第5章 あこがれのメガロポリスと歴史家プセルロス―一一世紀
第6章 戦う皇帝アレクシオス一世と十字軍の到来―一二世紀
終章 ビザンツ世界の残照―一三世紀後半~一五世紀

著者等紹介

中谷功治[ナカタニコウジ]
1960年、大阪市生まれ。関西学院大学文学部教授。博士(文学)。1989年、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪大学文学部助手、愛媛大学教育学部助教授をへて、2002年より現職。専門は西洋史学(ビザンツ帝国史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

95
確かに、ビザンツ帝国は、私の世界史の知識の中でのエア・ポケットになっている。その意味で、千年の歴史を丹念に辿る本書は有難いが、果して、数多くの皇帝の名とともに、その流れをどれほど正しく理解できたかと言えば、些か心許ない。イコノクラスム、皇妃コンクール、皇帝教皇主義、テマ制などの独特の制度の真相を解説してくれたのは収穫である。でも結局、「ローマの継承者であることに強く拘りながら、ギリシャ的要素を深めていった」というこの帝国のアイデンティティは一体何だったのか…それをちゃんと理解できてない自分が、もどかしい。2020/08/07

skunk_c

69
千年に及ぶ東ローマの通史で、中心は7~13世紀となる。とにかく皇帝の数が多く、やたらと簒奪が起こっているのだが、帝国としての体裁は何とか保たれていく様子が、その時代ごとのトピックを交えて綴られており、歴史を知るにはもちろん、読み物としても面白かった。デジャヴだったのが、先帝や権力のライバルの目をつぶして視力を奪うくだりが多数出てくること。本書の最後に指摘があるように、オスマン帝国は地域や帝国のあり方として、ビザンツ帝国の後継者なんだなと。また、特に十字軍以降、東方正教会のカトリックに対する頑なさが印象的。2020/08/13

Nat

49
やはりビザンツ帝国の歴史は、わかったようなわからなかったようなでいつも終わってしまう。皇帝の名前が頭に残らないのがいけないのか。長い歴史の中で、帝位を簒奪される皇帝が摘眼刑にされることが多くて驚いた。何故摘眼刑が多かったのだろう。気になる。2021/02/26

まえぞう

45
コンスタンティヌス大帝から第4次十字軍による蹂躙まで、その後オスマン帝国によるコンスタンティノーブル陥落までを合わせると、ビザンツ帝国は西欧の中世にあたる期間をアジアとの接点で生き抜いてきたが、その歴史は安定期を持つ西欧や中国とはまた異なって混乱の連続のようにみえる。カトリック圏とは異なる教権のあり方も影響しているのだろうか。2020/07/30

サアベドラ

44
歴代皇帝の生涯を通してビザンツ帝国の興亡を辿る新書。2020年刊。著者の専門は中期(8-10世紀頃)。30年前に刊行された類書『生き残った帝国ビザンティン』はメジャーな皇帝に絞って書かれていたが、本書はマイナー皇帝も取り上げて一連の政治の流れをわかるようにしている(そのため似たような名前の皇帝が頻出して混乱する)。テマ制やイコノクラスムなどの歴史学上の重要テーマは、近年の研究動向を踏まえて書かれており興味深い。おもしろかったが、皇帝視点のため戦争と内乱がメインで社会や経済、文化の記述が弱いのが欠点。2020/09/15

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