中公新書<br> 大隈重信〈上〉「巨人」が夢見たもの

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大隈重信〈上〉「巨人」が夢見たもの

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  • サイズ 新書判/ページ数 509p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025500
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

幕末の志士として活動し、維新後には官僚として頭角を現した大隈重信。政治の道へ進んだ彼は、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文らと時に協調し、時に意見を戦わせた。近代日本の政党政治に深く関わり、実力を得た大隈はついに念願の組閣へ……。近代日本の「巨人」の実像が見えてくる。

内容説明

政治家、言論人、早稲田大学初代総長など多面的な活動で知られる大隈重信。一八三八年、佐賀に生まれ、幕末に志士として活躍。明治維新後は、官僚として頭角を現し、木戸孝允、大久保利通、三条実美らの右腕として、参議兼大蔵卿などを務める。明治十四年の政変で失脚するも、立憲改進党を率い、藩閥政府と対峙。時流を機敏にとらえ、一八九八年には総理大臣に就任する。上巻では、若き日から念願の組閣までを描く。

目次

大隈重信はどのように描かれてきたか
第1部 青春編(人格の形成と維新への志―幕末の佐賀藩;列強との交渉で抜きんでる―維新後のキリシタン・財政問題)
第2部 飛躍編(木戸孝允派の実力大蔵官僚―急進改革路線の推進;木戸派からの排除―廃藩置県以降;独自の基盤構築への模索―留守政府・征韓論政変;大久保利通を支える―台湾出兵・西南戦争)
第3部 希望編(自由民権運動に賭ける―明治十四年政変;イギリス風の政治と「国権」―立憲改進党の党首;条約改正の失敗―強気の外相;初期議会の可能性を探る―「責任内閣」論と日清戦争)
第4部 力闘編(ポピュリズム的手法―日清戦後の経済論・対外硬と進歩党;薩摩派との関係を断つ―松隈内閣での決断;念願の組閣―隈板内閣の一二二日)

著者等紹介

伊藤之雄[イトウユキオ]
1952(昭和27)年福井県生まれ。76年京都大学文学部史学科卒。81年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学、名古屋大学文学部助教授等を経て94年京都大学大学院法学研究科教授。2018年京都大学名誉教授。専攻・日本近現代政治外交史。博士(文学)。著書『昭和天皇伝』(文藝春秋、2011年(文春文庫、2014年)、司馬遼太郎賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

53
上下1000ページに及ぶ新書としては破格の大著の上巻で、第1期隈板内閣崩壊まで。海外渡航歴がなく、英語読解力もかなり乏しいにもかかわらず、長崎で英公使パークスと渡り合い、初期明治政府で外交と財政を担当するなど、その才の高さは際立っている。しかし藩閥のバックボーンがないこともあり、自分の立場の維持に苦労する様子も。慎重に下準備を進め、いざ出るときは豪胆、そして極めて楽天的で明るい性格が見えてくる。誠実な著者らしい史料吟味で、詳細な注釈もあり、明治史を学ぶ上でも必読と言える。下巻を読むのが楽しみになった。2020/02/13

かんがく

16
教科書で大隈を見ると、大隈財政、条約改正、明治14年の政変、立憲改進党、東京専門学校、松隈、隈板、第一次世界大戦と明治〜大正にことあるごとに顔を出すが、それらを結びつける一本の線は見えてこない。著者が前書きで語るように「具体的に何をしたかわからない」人物である。上巻は幕末から隈板内閣までで。佐賀藩という薩長に比べれば少数派に属する中で、木戸、三条、西郷、大久保、黒田、松方など次々に提携相手を変えながら財政や外交で活躍する大隈の活躍がよくわかる。2019/08/23

Hiroo Shimoda

11
何をやったか実はよく知らなかったので勉強。財政に明るく外交交渉に強いザ政治家。早稲田の地に大学を作ったのは土地投機の側面もあった模様。そう考えると早稲田が所沢の山にキャンパスを作ったのは精神を全く受け継いでないな…。2019/12/21

MUNEKAZ

10
上巻は隈板内閣の崩壊まで。薩長出身でなく基盤も弱いため、木戸・大久保・伊藤ら大物たちと付かず離れずで立ち回り、自らの理想とするイギリス型の議会政治を目指して奮闘する姿を追っていく。やっと掴んだ理想も政党内の対立で自壊してしまうのだけど、なんとこれが折り返し地点。まだ400頁近い下巻があるのだから、そのめげないバイタリティに恐れ入る。意外な点としては、渡欧経験がなく英語の知識にも乏しかったこと。また遊説家のイメージもあるが、本格的に始めたのは、テロで片足を失ってからだということ。とにかくパワーがすごい。2019/07/23

バルジ

8
新書で500頁を超えながら下巻へ続くのだから恐れ入る。近年相次いで出されている大隈重信の伝記的研究についに伊藤之雄氏が参戦。相変わらぬ伊藤節と読ませる内容となっている。氏の評伝の特徴として対象を過度に評価する癖があるがその癖は本書でもいかんなく発揮される。変転極まる大隈の政治戦略をイギリス流の政党政治実現の方便と理解を示すが、同時代的には機会主義的な権力政治家にしか見られないであろう。また随所に最新の研究成果を盛り込むも、三条実美を優柔不断な貴族という古典的な描写で行っているのも残念である。下巻に期待。2020/07/19

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